瞳の奥 (ページ39)

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S・S ページ39

智くんに言われて
先に四人で帰ってきた

でも、俺も含めソワソワしている

それもそう、T班は、俺らより強い

こんな、任務

今までで一番危険だ

そして、T班については、
この仕事が一番長い智くんがよく知っているはず

その本人がまだ帰ってこない

A「あのさ、おおちゃんにはまだ、
　言ってないんだけどさ」

S「ん、？」

A「昨日の、話し、実は．．．」

雅紀は、昨日あったことをすべて話した
智くんの人格と能力の話

智くんの人格を一つにする話

そして、それは、これから長い治療になること

A「でも、こんな、任務が
　始まるっていうのに、無茶だよね」

O「相葉ちゃん、？」

その声にみんな一斉に扉の方へ向いた

誰も気が付かなかった
いつから聞いていたのだろう

A「ごめん、話しちゃった」

O「いいよ、それに、無理じゃない
　いまね、岡田に頼んできたところ
　白に稽古してほしいって」

M「おい、それ、大丈夫なのか？」

O「また、みんなに迷惑かけるけど」

N「そんな、迷惑なんかじゃ」

O「人格が安定するまで
　不安定な状態が続くだろうし
　白が苦労する分みんなも苦労するだろ？」

そんなこと気にしなくていいだろ

A「でも、白はまだ考えるって」

O「考える必要ないよ、おれも
　そのほうがいいと思った
　俺が治療を始めれば
　嫌でも治療はすすむ
　遠回りすぎて、時間はかかるけどね」

むりやりじゃないか、

S「青は、いいのか？
　自分の存在を消すと言われてる
　のと変わりないんだよ？」

O「いいんだよ
　今日あと、なにもないよね
　じゃ、俺寝るから」

そう言って自分の部屋に向かった

次降りて来たときは白なんだろう

雅紀の話を聞いて戸惑った表情
でも、すぐに覚悟が決まったような表情に

切り替わった

智くんあなたは、また、

一人で戦おうとしていない？

俺等が居るのに