瞳の奥 (ページ38)

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岡田ページ38

会議後、大野に呼ぼれた

しかも、わざわざ、人のいない場所に通されて

こいつ、何を言うきだ？

昔から、行動が読めない

O「実は俺、多重人格ってやつでさ」

岡「え、！？」

まさかと思った、
でも、本人は真剣な面持ち

俺は、昔から格闘技をしていて
国の推薦で17のとき警備隊に所属した

だから、大野は少し先輩だけど
同い年だから

良く、話してた

それもあってか、上から
能力者のこと、暗殺部隊のことを聞かされ

訓練生を鍛え、稽古をつけることになった

大野のオッドアイは特殊なんだろうけど

能力者だからという考えで
何も気にしていなかったが

いま、多重人格と聞くと

驚きはあるが
何故か、納得した

O「それでな、俺が青で、
　もう一人が白って言うんだけど
　その、白に、稽古してほしい」

岡「どうしてだ？
　これまで、俺が気が付かなかったってことは
　仕事中は出てこないんだろ？」

O「いや、この前の、警備の仕事は白がやってた」

おいおい、いつのまに、あってたのか

岡「訓練無しに出したのかよ」

O「交代中の、記憶はないから
　訓練したことあるのかしらないの
　でも、その後暗殺があったから、
　そっちよりはいいと思って」

まぁ、そうなのか？

岡「よくわかんないけど
　稽古のことはいい、でも、
　これからその、白も仕事をするってことか？」

O「毎日、一度は交代するんだけど
　今回の仕事は、昼も夜も、関係ないだろ？
　いつどうなるのか、だから」

そういう事か

岡「わかった
　明日からな」

O「ありがとう
　よろしくね、じゃ」

今は、関係ないかもしれないが

大野は、今のメンバーと同じになってから

よく、笑うようになった

しかも、今日、こんなに、大事なことを
俺に言った

確実に、A班が、大野を良い方に、変えていってる

A班は、大野にとって

心地いいんだろうな

良かったな、大野

いつか、その、オッドアイのことも

聞かせてくれよ