N・K ページ4
我々は体に埋め込まれている
機械で常に
数字で管理されています
心拍数
体温
脳波
それでも、足りないと
週に一度身体検査が行われる
これは、訓練生の時から
行っていること
前と違うのが...
検査内容が
増えました
N「これ、時間の無駄じゃないですか？」
S「仕方ないだろ？
能力者が生まれてから
数年たっているけど
未だに能力が原因で
死んでるやつはたくさんいる
人間として持ってて
いいものじゃないからな」
「早く終わりたいなら、喋るな
数値が乱れるだろう」
私たちがこれだけ
手厚く管理されているには
もう1つ理由があるんです
喋るなと言われたので
教えてあげます
もう1つの理由
私たちは
訓練生の生き残り
いわゆる
選ばれしもの
私たち、能力者は
生まれてから
この地下で育ち
この地下で生活をし
この地下で学びます
外に出ることはほとんどありません
ネットはあるので
ほしいもの、必要なものは
申請して
許可が下りれば届きます
そんな生活のなか
義務教育を受け
暗殺部隊としての
知識、技術を磨きます
翔さんが言ったように
能力と身体が会わず
死んでいくものもいます
そして、
実技、戦闘訓練では
実際に、殺し合いもします
成績が悪い
精神状態の崩壊
それらにより
処分対象となる者もいます
だから、元々
100人近くいた人間が
最後に残るのは
両手で数えられる程度
この数字は毎年違うもので
一人だったこともあるそうです
だから、上の人間は
生き残った私たちを
大切に扱うそうです
それと、任務は話が違うみたいですが
「NK戻っていいぞ」
N「はい、じゃ、お先に」
やっと終わりましたね
S「あ、和、報告書届けておいて
時間無くてさ」
N「りょうかーい」
では、届けにいきますか
事務所に行くのは、久しぶりですね
地上の事務所には
僕らの存在を知らない人間もいますから
翔さん以外滅多に行かないんですよね
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作者名：O.Shi | 作成日時：2023年6月9日 1時
