瞳の奥 (ページ27)

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A・M ページ27

おーちゃんが、いや、

青が話した内容は

記憶が飛び飛びだった

白の話を聞かないと

話が繋がらないような

もし、俺だったら

まず、理解も出来ない

再生の、実験も

主導権を変える治療も

訓練中の体罰も

青は、理不尽に囲まれ

それが当然のように育てられたんだね

S「ね、青が目覚めたのは何歳の頃なの？」

O「えっと、たしか、いまが、
　 20で、訓練生が、小学5年生ぐらいで
　訓練生になったのが、目が覚めて、2年だから
　 9歳ぐらい？」

N「待ってください
　卒業が、義務教育終了の16ですから
　ほぼ、七年、で、首席．．．．．」

O「そう、なるな
　でも、訓練生になる前
　個人的に鍛えられてはいたよ
　体力は身体は出来上がってたのを
　覚えてるけど、
　その辺は白に聞いて
　治療前は、白のほうが、長く過ごしてたから」

A「白が、話してくれるかな」

O「事情はメモで伝えるけど
　どうだろ、みんなになら言うんじゃないかな」

N「どうして、そう思うんですか？
　一応、メモや手紙で話せるけど
　合ったことはないんだよね」

O「うん
　でも、白も俺も
　元は同じだし
　短文だけど、皆とあったあとのメモが
　楽しそうだった
　こんなこと、今まで無かったから」

そっか、青はずっと

表に出て、白の変わりに日々を過ごし

たった1人

メモと手紙だけで

白と向き合ってきたんだよね

O「それに、俺も知りたい
　なんで、俺が必要になったのか」

A「青は、それでいいの？」

青が必要ではなくなれば

青は消えてしまうのだろうか

それは、いいこと、なの？

O「まぁ、話せたところで
　俺が消えるわけでもないけど
　白が隠れる必要はなくなる
　そうでしょ？和
　言ったよね
　守ってくれるって」

和「勿論ですよ
　白であろうが青であろうが
　どちらも智です
　 2つが、１つになっても
　それは、智です
　何も変わりませんよ」

ふたつがひとつに、

青と白がひとつに、

なっても、おーちゃんか、

それなら

それなら

いいことなのかもしれない

S「ま、白がでてくるのは
　夜なんだろ？
　仕事、山程あるからな
　年末は忙しいんだからな
　雅紀は、パトロール報告書
　会議も今回は自分で出てくれ
　手いっぱいだ」

げｯ

まじかぁ、

俺が伝えると

何回も聞き返しされるんだよね