青の過去 ページ26
青が目覚めると
拘束され
手も、足も動かせず
目も口も塞がれていた
肌を切った研究者が困惑した
「どういうことだ？
能力が発動されないぞ？」
O「んｯ！？」
当然わけもわからなく
一旦部屋に戻された
そこが、救護室と同じような
入院部屋のような白い部屋だった
それからというもの
青は、ときどき
実験や、研究の時間に
目覚めるようになった
「能力が使えないなら意味がないな」
そう言われ
次は、青が主導権を握られるよう
治療をはじめた
青はその治療中に知った
パニックを起こす白の存在と
自分自身の能力について
内容は、治療というより
洗脳のようなものだった
治療は成功し
一日の殆どを青が過ごし
臆病な白は夜の数時間を過ごすようになった
それから、遅れて、暗殺部隊の訓練生として
生活を始めた
時には、白の能力を利用し
体罰を受けることもあった
それを耐え、無事卒業した
でも、クラスメイトは
誰一人、残っていなかった
最後の実技試験の実戦で
制限時間内に
智が1人残らず、消したのだ
卒業後
班に入れると、青を
操れないと感じた研究者が
組織の上へ説明し
一人で活動させ
常に、管理下に収まるようにした
青もそれを理解していた
そして、洗脳により
白の存在も隠していた
だから、A班への配属は
青にとって
不思議でならなかった
次は何をするのかと心構えていた
なのに、配属したA班のメンバーは優しく
白も懐き
感じたことのない暖かいものを感じ
心を許したくなった
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作者名：O.Shi | 作成日時：2023年6月9日 1時
