瞳の奥 (ページ22)

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N・Ｋページ22

智が白く光り

助かった

一応救護室に運び

検査をしてもらったが

反動なのか
打たれたからなのか

高熱が出ている

ただ、それ以外は何も問題はないと

言われた

潤くんとも合流し

目覚めるのを四人で待つ

俺、なんで、気が付かなかったんでしょう

よっぽど、気を抜いていたのでしょうか

潤くんの声と、智の反射がなかったら

それに、入り口で倒れてたあいつ．．．．

俺の、体の痺れる毒で動けなくしていた奴

効いていなかったのか．．．．

俺が、俺の、ミスだ

M「ごめん」

えｯ．．．

M「俺が、見逃した」

N「違います、俺の毒が、弱すぎたんです
　それに、気配察知も、できていませんでした」

S「みんな、悪いって、
　誰かのせいにすることじゃない
　こんなミス、あってはならないことだ」

そうですよね

こんな初歩的なこと

O「んｯぁれ、俺、ぁ、しろ、か、」

N「智！」

S「よかった」

A「大ちゃ～ん！よかった！！！」

O「うわっ、ちょっと、相葉ちゃん」

N「こら、まだ、熱下がってないんですから」

A「ごめん！でも！ほんっとによかった！
　死んじゃうかと思ったんだから！」

M「気分はどうだ？」

O「うん、ごめんね
　大丈夫だよ」

S「智くんは、1日だけ泊まって行って
　って言ってたから、俺らは
　そろそろ、部屋に戻るよ」

N「そうですね、安静にしてて
　もらわないといけませんし」

A「じゃ！明日迎えに来るね！」

M「食べたい物考えとけよ？
　大野さんが好きな物作るから」

それぞれ安心したように

言葉を残し腰を上げ出口に向う

O「ま、まって！」

振り返ると

恐怖に耐え母親を
呼び止める子供のような

そんな表情をしていた

人格は、変わっていないはず

何が、貴方をそんな顔にさせるのですか

俺が、そばに行こうと
動き始める前に

隣の人がいち早く足を進めた

A「なに？おーちゃん寂しいの？
　じゃ、俺朝までここにいようかなぁ！」

ほんとうに、この人は、
流石としか言いようがない

N「仕方ないですね
　そんなに寂しいなら
　速く言ってくださいよ」

S「なんだ、寂しかったのか」

M「俺等も残りますよ笑」

結局全員残ることに

皆が、智の布団を囲むと

少し恥ずかしそうに

O「ありがとう」

と、微笑んだ

ぁぁ、俺は

この笑顔を守りたい

もう、あんなことは絶対に起こさない

そう誓った