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思わず安田さんのいる左を向くと
安田さんも右を向いてにっこりと笑って
微妙に開いてたはずの私との距離を縮めたと思ったら
「……無かったことにされたら困るし」
２人しかいない空間。
近付かなくても声は聞こえるのに
きっと、わざと。
私の耳元に低く囁いて
何事もなかったみたいに
戸惑う私のことなんて気にもせず
ちょうど1階についたエレベーターを降りていく。
……ねぇ、安田さん。
私にサエみたいな恋愛経験値があれば
安田さんの態度も言葉の意味も
分かるのかもしれないけど
……でも、分からなくても。
離れていくその背中を見てると
金曜日の夜を思い出すの。
ベッドで見上げた安田さんの顔。
部屋を出ていく背中。
私の名前を呼ぶ声。
自分の指でおでこに触れるだけで
あのドキドキが蘇ってくるくらい
安田さんのことばっかり考えちゃってる。
「A、帰ったんじゃなかったの？」
いつの間にか動き出していたエレベーターは
経理課のフロアでドアが開いて
今夜も合コンなのかな。
そこには気合いの入ったサエが立っていて
「……サエ」
「何？どうしたの？」
「私だって……無かったことになんか出来ないよ」
どうしていいか分かんない。
私、そんな顔してたんだろうな。
今夜は合コンじゃなくて女子会にしよう、って
サエが甘い香りで私を包み込んでくれた。
続く (更新停止中)
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レナ(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく拝見しております。この作品の安田先輩が大好きで途中迄ですが何度も読み返しています(*^^*)更新気長にお待ちしていますね！また覗かせていただきます！ (2018年2月25日 23時) (
レス) id: a0553c7bfd (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - 途中で送信されちゃいました(T_T) 安田さんみたいな人いたら惚れざるを得ないよなあなんてまた妄想広がっちゃいます（＾ω＾） (2017年11月9日 22時) (レス) id: 54232d21a3 (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - 続きがすごくすごく気になっていた作品だったので更新されててうれしかったです(^^) (2017年11月9日 22時) (レス) id: 54232d21a3 (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - chai_lateさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^^*) のんびり更新ですがお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2017年11月9日 19時) (レス) id: e9c7617437 (このIDを非表示/違反報告)
chai_late(プロフ) - あきらさん、はじめまして。いつもドキドキしながら楽しく読ませていただいています。次の更新も楽しみにしています！ (2017年11月1日 22時) (レス) id: 9db0e92c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら
| 作成日時：2017年3月31日 20時
