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なだれ込むように連れられたベッドルーム。
開けっ放しのカーテンが気にならないのは、
ここから見えるのは大きな月だけだから。
慈しむように、
何度も角度を変えながら触れる唇がどんどんと深くなる。
キスがこんなに気持ちいいと思ったのは初めてかも知れないと思う頃、
私の素肌に信五さんの手が触れた。
『…っ…』
ゆっくりと、それでも的確に。
確かめるように私の身体に触れてから。
「Aは俺だけ見てろ」
覆いかぶさるように抱きしめられたら、
余所見なんてしてる暇も、
できるはずもないのに。
緩められて外されたネクタイが私の腕にまわされても従うし、
立ち上がった信五さんの引き締まった身体を見上げると、
その手が私の頭を優しく撫でるから。
すべてが愛おしくなって、
使えるすべてのものを使って信五さんを知っていく。
漏れる吐息に私も同じように反応してしまって
恥ずかしくもあったけど、
窓から入る月明かりの下。
「いくで？」
少し掠れた声と、水音と。
お互いの体温は肌と繋がった部分で感じて、
体勢も角度も変えて、
何度も昇りつめた時。
鈴の音が聞こえた気がして、
薄っすらと目を開ける。
私に崩れ落ちてきた信五さんの背に腕を回して、見えた窓の外。
月を横切るような小さな黒い影。
あれは、
もしかして、
サンタクロース…？
「A、お前が好きや」
一度しか言わないと言われた言葉がキスと共に降ってくるから、
今度は私からも
『信五さん、私も、好き…です///』
目の前の信五さんが微笑む後ろに見えた大きな月も微笑んだ気がするのと、
腕の中に収められる感覚がして、
意識が遠くなる瞬間、
「メリークリスマス」
なんて囁くから、
案外ロマンティックな部分もあるんだなと知って眠りにつく。
.
私の想いはいつも月に向かっていたけれど、
クリスマスに気持ちが行き来して。
新調したランジェリーなんて見向きもしてなかったし、
鈍感なところもあるのに私の気持ちには敏感で、
なのにオンナゴコロはネットで一生懸命検索しちゃってたりするけれど。
空の上での告白も、
月の光の下での営みも。
聖夜の大きな月が信五さんの微笑みをさらに甘く溶かすから。
信五さんはずっと…クリスマス以外の日も
私にとってのサンタクロースでいてください。
〜MerryChristmas〜
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あきら(プロフ) - がくたんさん» ありがとうございます！ プレゼント、受け取ってもらえて嬉しいです♪ 年末年始にまた読み返して楽しんでもらえますように(*^_^*) (2018年12月31日 13時) (
レス) id: aeb3b77746 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - あきらさん＆げぼりんさんにさんごさんと来た！しかも華絢さんビビリさんまで、私得以外の何者でもありませんです！幸せな気持ちになりました、ありがとうございました(深謝) (2018年12月27日 21時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - めっちゃ出遅れました！大遅刻ですが、やっとツクに来れて開いたらこんな素敵なプレゼントが！！そりゃあ自分の書く前に読みますよ、読みました！！クリスマスも何もなかった私に素敵すぎるクリスマスでした！これで年末年始も乗り切れそうです！ (2018年12月27日 21時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - ティアラさん» ありがとうございます。年上で仕事も出来る横山先輩の唯一出来ないことが好きな子に素直になることだったんですよ(笑) 年下組も公開しましたので宜しくお願いします♪ (2018年12月25日 0時) (レス) id: aeb3b77746 (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - まっきーさん» ありがとうございます。2箱目も素敵なお話が詰め込んでありますので遊びに来てくださいね♪ (2018年12月25日 0時) (レス) id: aeb3b77746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら
x他2人 | 作成日時：2018年12月17日 20時
