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上空1万メートルの告白は、
たった一言だったけれど、
首元から顔が真っ赤になった社長を見て、
思わず笑ってしまったのは、
そんな姿を見るのが初めてだったから。
「もう言わん」
と正面を向く社長の耳に、
今度は私が囁く番。
『1泊2日の意味は…教えてもらえますか？』
「おまっ…」
『だって、このままだと日帰り出張になっちゃうし…。
社長じゃない村上さんのこと、
知りたいと思ってた私もいるし』
「…その前に、
村上って呼び方も禁止せんとあかんよな」
頭に乗った手が肩まで降りて、頬が撫でられて。
ニヤリとするから八重歯が覗く。
『…』
「呼んでみ？俺のこと」
『…さん…』
「ん？」
『…信五…さん？』
「まぁ、ええか」
頬を撫でていた手が私をさらに引き寄せて、
もう一度だけキスが降る。
飛行機が着陸体勢に入ったことを知らせるアナウンスが流れても、
私に回った腕はそのままで。
朝に待ち合わせた羽田空港には雪なんて降っていないけど、
代わりに見た空には大きな月が浮かんでいる。
「…どうする？」
『ん？』
私のキャリーを受け取って、
空いた方で手が繋がれて。
「日帰り出張にするか、
泊まりにするか」
『…///
それは…』
意地悪に、
でも楽しそうに投げられる質問。
歩きながらの質問の返答に困る私に、
「意地悪な質問やったな。
すまん」
なんて謝って、
「これで帰るって言われたら、
俺が後悔しそうやから、
選択肢はもう1つしかないで？
てか、YESしか俺は聞かんからな」
迷うことなくパーキングに進んで、
見慣れた車に乗り込んで。
首都高を流れるように進むのは、
なんとなくソリに乗っているようだった。
タワーマンションの高層階が社長の家だと知るのはすぐのこと。
『お邪魔します…』
なんて言葉もすぐに抱きしめられた腕の中に消えてしまう。
「A。
ええか？」
この状況で確認するところが社長らしい。
返事は私からのキスとハグで。
たくさん聞きたいこととか言いたいこととか、
知りたいこととかあるけれど、
今はこうして知ることを選択する。
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あきら(プロフ) - がくたんさん» ありがとうございます！ プレゼント、受け取ってもらえて嬉しいです♪ 年末年始にまた読み返して楽しんでもらえますように(*^_^*) (2018年12月31日 13時) (
レス) id: aeb3b77746 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - あきらさん＆げぼりんさんにさんごさんと来た！しかも華絢さんビビリさんまで、私得以外の何者でもありませんです！幸せな気持ちになりました、ありがとうございました(深謝) (2018年12月27日 21時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - めっちゃ出遅れました！大遅刻ですが、やっとツクに来れて開いたらこんな素敵なプレゼントが！！そりゃあ自分の書く前に読みますよ、読みました！！クリスマスも何もなかった私に素敵すぎるクリスマスでした！これで年末年始も乗り切れそうです！ (2018年12月27日 21時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - ティアラさん» ありがとうございます。年上で仕事も出来る横山先輩の唯一出来ないことが好きな子に素直になることだったんですよ(笑) 年下組も公開しましたので宜しくお願いします♪ (2018年12月25日 0時) (レス) id: aeb3b77746 (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - まっきーさん» ありがとうございます。2箱目も素敵なお話が詰め込んでありますので遊びに来てくださいね♪ (2018年12月25日 0時) (レス) id: aeb3b77746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら
x他2人 | 作成日時：2018年12月17日 20時
