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指定されたお店は隠れ家らしく。
探しきれなくてウロウロしていたら
「変わらんな、そういうとこ」
笑いながら地下からの階段を上がってくるきみくんは今日も黒縁の眼鏡が似合ってる。
「分からんかったら電話したらええのに。
人に頼らずに抱え込むの、悪いクセやで？
Aが思ってるほど、オレ目立たへんって」
電話してきみくんが外に出てきたら迷惑かけちゃうかもって思ってる事、全部バレてる。
「雑誌の中で生きてんちゃうし、オレやってプライベートくらいあるし」
そう言って階段を下りてドアを開けてくれる。
いくつかの個室とカウンターだけの小さなお店。
照明も落ち着いた雰囲気で、遠慮がちに流れるBGMが心地いい。
通された個室でまずはビールで乾杯。
「んっまあー！！」
目の前にいるきみくんは何をやっても姿が絵になる。
グラスを持つ指先と、綺麗な喉仏。
「大学からずっとこっちなん？」
「うん。卒業して今の出版社で5年目」
「オレ、去年Aがおるって気付いてた」
ビールをぐいっと流し込んで、きみくんがそんな事を言う。
「ちらっと見えた顔と社員証で。
いつか声かけたい思っとって、それがやっとこの間」
知らなかった。そんな前からなんて。
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あきら(プロフ) - みおさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^^*) お待たせしてごめんなさい！編集作業が終わり次第、公開していきますので少々お待ちくださいねm(_ _)m (2016年6月22日 14時) (
レス) id: e9c7617437 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - はじめまして！あきらさんの作品が大好きです。続きが気になります。いつ頃読めるようになりますか？＞_＜ (2016年6月17日 18時) (レス) id: 525ffe901b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら
| 作成日時：2014年9月12日 11時
