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今日こそは残業なしで帰ろうとすると
ロビーで覚えのある声に呼び止められた。
「A、お疲れさん」
時の人、きみくんだ。
私服かな。
濃紺のチェックのシャツに白パンツ。
それから黒の腕時計と黒縁のメガネ。
シンプルな服でゆったりとソファに座るだけなのに、その姿さえも美しい。
「どうしたの？こんなところで」
「カオルさんとメシ行くねん。
昨日のお礼がしたいって言われてな」
……カオルさん、か。
もしかして、2人は付き合ってるのかな。
それなら"さん"付けはしないか。
でもカオルがきみくんを気に入ってることは間違いなさそう。
「そっか、楽しんできてね。じゃ」
「A！」
帰ろうとするといきなり手首を掴まれて。
びっくりして振り返るとそのまま引っ張られて。
拒否する間もなく、きみくんの隣に座らされる。
「あのね、きみくん。今、この状況とってもよろしくないの」
定時で帰る人たちが続々とロビーに出てくる。
「なんで？」
「昨日の撮影で私ときみくんが恋人だって噂になってるの。
そんな間違いで迷惑かけられないから。ねっ？離して」
カオルさんに見つかることだけは避けたくて。
早口でそう言ってきみくんの手を解こうとするのに、きみくんは掴んだ手の力を強くする。
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あきら(プロフ) - みおさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^^*) お待たせしてごめんなさい！編集作業が終わり次第、公開していきますので少々お待ちくださいねm(_ _)m (2016年6月22日 14時) (
レス) id: e9c7617437 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - はじめまして！あきらさんの作品が大好きです。続きが気になります。いつ頃読めるようになりますか？＞_＜ (2016年6月17日 18時) (レス) id: 525ffe901b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら
| 作成日時：2014年9月12日 11時
