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彼なんて今までに1人しかいなくて。
しかもそれが結構な傷になっている恋愛初心者としては。
「今朝はフレンチトースト食べたい気分やねん。甘さ控えめで」
昨日は何もなかったかのように合鍵でやってきて。
朝ご飯を待つ忠義にどう接していいかわからない。
昨日のは告白、だよね……
なんで平然としていられるの？
私だけがドキドキしてるの？
それとも……冗談だったのかな。
真に受けてるのはもしかして私だけ？
冷静に考えてみよう。
8歳も年下のイケメン大学生だよ。
そんな軽い告白なんて慣れてるんだよ。
きっとそうだ、からかわれてるだけだ！
「……焦げてんで」
「ひゃぁっ」
あれこれ考えているうちにフレンチトーストは焦げていて。
いつの間にか後ろに立っていた忠義が長い腕を伸ばして火を止めてくれた。
それはいいんだけど。
真後ろに立って耳元で話すのやめてほしい。
くすぐったいし、緊張するっ……
「可愛い声出さんといてよ。こっちが恥ずかしいやん」
わざとやってるの？
何するにも距離が近いって分かってる？
忠義のしてることのほうが恥ずかしいんだからね！
いつまでも子供みたいにまとわりついてちゃダメなんだって。
って言えるわけもなく。
そのまま固まっていると
「昨日の。冗談やって思ってる？」
私の考えてること、お見通し。
ほらね、慣れてるんだって。こういう展開。
「……私のこと、からかってるだけでしょ。
忠義、こういうの言い慣れてるみたいだし」
出来るだけ冷静に。
距離が近い事に緊張してるのを気付かれないように平静を装う。
「……そう見えんねや。いつまでもオレが子供やと思ったら大間違いやからな」
低い声でそう言ったかと思うと首筋にあたたかい感触。
なっ、何っ？
ちょっと待って、今、何が起きてるの？
状況が把握できない……！！
「何年好きやと思ってんの？覚悟してって言うたやん」
「ちょっと、何してっ……」
耳元で囁かれたうえに、チュッと音がしてようやく首筋にキスされてる事態を把握。
「いきなり刺激強すぎる？でもこれで少しは男として見てくれるやろ？」
だから。
それ、やめて。
子供の頃の人懐っこさと、初めて見る大人の雰囲気。くるくる変わる表情。
「んふっ、朝から可愛いAちゃん見れて得したなぁ」
って言いながら見せた後ろ姿さえも。
ドキドキしてるんだよ。
多分、忠義が思ってる以上に。
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あきら(プロフ) - みおさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^^*) お待たせしてごめんなさい！編集作業が終わり次第、公開していきますので少々お待ちくださいねm(_ _)m (2016年6月22日 14時) (
レス) id: e9c7617437 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - はじめまして！あきらさんの作品が大好きです。続きが気になります。いつ頃読めるようになりますか？＞_＜ (2016年6月17日 18時) (レス) id: 525ffe901b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら
| 作成日時：2014年9月12日 11時
