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『ただいまー！』
「おかえりー！」
少し焼けて帰って来たAを抱き締めると苦しいよ、と笑って抱き締め返してくれる。
少し髪がパサついている気がする。海にも行くって七海から聞いていたからそれだろう。手入れをしながらAの話を聞いた。何をしたか、どこに行ったか。
『それでね。宿儺が行くぞって一緒に行ってくれたの。』
悠仁よりも多かったのが兄の宿儺の名前。何度も七海を見ても良かったですね。くらいのリアクション。
途中で七海は呼び出されて出た。2人になるってもAの話しはずっと楽しかった事。
『そしたら悠仁が･･･』
「A」
『ん？』
首を傾げて僕を見る。
変わらない丸い目にはあの頃と僕は同じに写ってるだろうか？
七海から帰ります。とメッセージが届く。手を取って前にしゃがむ。髪の毛を耳にかけてあげればくすぐったいと笑う。
「しばらく僕と会えないけど平気？」
『どこか行くの？』
「ちょっーと勉強しに行くだけ。たまにここに来るけど、その時は会ってくれる？」
『うん･･･』
「寂しい？」
『うん、でもまた会えるなら大丈夫。』
まだまだ小さい手で握り返してくれる。机に置いたスマホの画面に七海から着きました。と表示される。そんなに大したことじゃなかったんだろうな。
勉強と言うのは半分本当で、半分は組長になる為の土台作りと言ったところだ。今から外堀を固めておかないと七海が最悪死んでしまうからだ。
「七海が帰って来たら僕は行くね。」
『うん･･･』
寂しそうに目が俯く。
「A、好きだよ。大好き。」
『私もお兄ちゃん好きだよ。』
そう返してくれるって分かっていた。
そっと目に手を当てる。
『お兄ちゃ･･･ん、ぅ』
手を離すと目を丸くして疑問符をいっぱい頭に浮かべて唇を触る。
『今のなーに？』
｢ナイショ。大きくなったら教えてあげる。」
・
「もう寝ますよ。」
布団に入るとおじちゃんが部屋を出ようとする。
『おじちゃん、』
「どうしました？」
『んーん、おやすみなさい。』
「おやすみなさい。」
ドアが閉められる。
真っ暗になったお部屋。いつもならすぐに寝られるのに、今日はちょっと違う。
『･･･』
お兄ちゃん何したんだろ？
口を触っても分からない。
大きくなったら、それっていつかな？
『お兄ちゃん、』
気付くと眠っていた。
お兄ちゃんと沢山遊ぶ夢を見た。
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とろろ芋太(プロフ) - シシマチさん» コメント返信遅くなってしまってすみません。更新ゆっくりですがよろしくお願いいたします。 (2021年7月15日 12時) (
レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - ヤクザパロとかあんまり見ないのですが、とっても面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年7月7日 14時) (レス) id: 5733ebb1d6 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ芋太(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。まだ考えてませんが、頑張ります。よろしくお願いします！ (2021年6月4日 19時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月1日 10時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とろろ芋太 | 作成日時：2021年5月23日 10時
