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「Aちゃん、七海さんから電話だよ。」
『！』
悠仁のお父さんから電話を受け取って耳に当てておじちゃん、と呼ぶとはい。と返事が来る。
『あのね、おじちゃん･･･』
「お話は帰ったらのお楽しみに取っておいて下さい。
楽しんでいますか？」
『楽しいよ。おじちゃんは寂しくなーい？』
「えぇ。悟さんが来ているので大丈夫ですよ。代わりましょうか？」
『うん！』
返事をしてすぐにもしもーし、とお兄ちゃんの声がする。
「大丈夫？ケガしてない？」
『してないよ。あ、でも蚊が多いの。虫もいっぱいいて、カブトムシのエサしかけたから後で行くの。』
「暗いから気を付けないとダメだよ。何かあったらとんでくから。」
『悠仁と宿儺がいるから大丈夫だよ。ねー？』
隣で聞いている悠仁聞くと大丈夫ー！とグッと親指を立てる。
「･･･僕もそっち行っちゃ駄目？｣
『んーおじちゃんが寂しくなるからダメ。
お兄ちゃん、俺じゃなくなったの？』
「そ、傑に言われてね。変？」
『変じゃないよ。』
良かった。とお兄ちゃんの声の横でおじちゃんの声が少し聞こえる。
「早く切りなさい。」って。
『お兄ちゃん、帰ったら沢山話聞いてね。』
「聞くよ。待ってる。」
『じゃーね。』
「またね。」
切って返すと、悠仁が首に虫かごを掛けてくれる。玄関に行ってしまう悠仁をお父さんが待って！と慌てる。
(おじちゃんが居たら走ってはいけません。って言うのだろうなぁ)
外に出ると真っ暗で、毎年虫取りをするけれど電話の後だからか何だか不安になってくる。
「よっしゃー行こー！」
「懐中電灯持ちなさいって！」
「悠仁！一人で行かない！」
懐中電灯を手に悠仁の後を着いて行こうとすると、右手が握られる感覚にそっちを見れば宿儺だ。
「行くぞ。」
『･･･』
宿儺は悠仁とは違って好きな時に遊んだり、学校であったり、いっぱい話したりしない。
それでもいつも私の気持ちを分かってくれてる見たいに電話で話したり、今見たいに手を繋いでくれる。
『宿儺、ありがとう。』
何も言ってくれないけど優しい。
帰ったらおじちゃんとお兄ちゃん、傑君にいっぱい話そう。宿儺のこともいっぱい。
手をしっかり握ると温かい気持ちにさっきまでの不安が無くなった。
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とろろ芋太(プロフ) - シシマチさん» コメント返信遅くなってしまってすみません。更新ゆっくりですがよろしくお願いいたします。 (2021年7月15日 12時) (
レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - ヤクザパロとかあんまり見ないのですが、とっても面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年7月7日 14時) (レス) id: 5733ebb1d6 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ芋太(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。まだ考えてませんが、頑張ります。よろしくお願いします！ (2021年6月4日 19時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月1日 10時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とろろ芋太 | 作成日時：2021年5月23日 10時
