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「はい。乾かせた。どう？」
『ん〜いい感じです！』
あと半年位でここを出るのか。
瞬くと巡る記憶がここに居たいと思わせてしまう。
『･･･お兄ちゃんどうしたの？』
「ん？どうしたのって？」
『ぼーってしてたよ。またお熱？』
額に手を当てられる。眉を下げて大丈夫？と首を傾げる。
「ほんっと、可愛いなぁ」
『心配してるのにっ』
「ごめん、ごめん。ムスッとしないで、熱は無いから大丈夫だよ。」
来年の入学式俺は行けないのか、休めば行けるか？ランドル姿可愛いだろうなぁ。
頭を撫でるとへにゃと笑顔になる。
(早く、大きくならないかな)
・
『傑くん おはよう』
「おはよう。元気にしてた？」
『うん』
七海が2日程家を空けると言うから傑を誘った。ここにに泊まらせることは確認済み。
「はい。これ、お菓子好きだよね？」
『！ ありがとう！』
「傑くん、子どもをお菓子で釣るなんて犯罪よー」
「お菓子が無くても私の事好きだよね？」
『うん。大好き！へへっ』
ほらね？と言う。コイツマジで、Aが寝たら覚えとけよ。
朝昼晩、七海の作り置きと俺の手料理で過ごした。普段は七海が居て出来ない夜更かしもする事になった。
「傑ダウンしたし、Aは眠くない？」
『うん。ねむーないの』
目を擦って、頭をふらふらさせている。ソファで寝ている傑を放ってAを抱いてベッドに寝かせる。
柔らかい髪を撫で、額にキスをする。
「おやすみ」
ドアを閉め、リビングに戻ると傑が手を振る。
「･･･起きてんのかよ」
「今起きたとこだよ。」
にやにやと俺を見る。
なんだよ、とソファに座れば少し乱れた前髪をかきあげる。
「来年にはここを出るんだろう？話さなくても良いのか？」
「今はまだいい。無駄なこと言って泣かしたくない。それより、なんでお前だけ名前呼び？純粋な所利用すんな。」
｢傑でいいって言っただけだよ。それと、純粋さを利用してるのは悟の方じゃないか。」
可哀想に、と憐れむ。
「何が可哀想って？」
「Aちゃんは恋愛も出来ないまま大人になるのかな、と思うとね。高校生くらいになれば彼氏の一人や二人できるだろうし」
「それは良いよ。それ以上はさせる気ないだけ。それに俺より強くてイケメンな奴いる？俺を見てたら普通の奴なんてゴミ以下だろ。」
「Aちゃんは顔より性格派だと思うけど」
睨めばあー怖い怖い、と笑いながら逃げる様に布団に入った。
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とろろ芋太(プロフ) - シシマチさん» コメント返信遅くなってしまってすみません。更新ゆっくりですがよろしくお願いいたします。 (2021年7月15日 12時) (
レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - ヤクザパロとかあんまり見ないのですが、とっても面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年7月7日 14時) (レス) id: 5733ebb1d6 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ芋太(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。まだ考えてませんが、頑張ります。よろしくお願いします！ (2021年6月4日 19時) (レス) id: ac729d71ae (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月1日 10時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とろろ芋太 | 作成日時：2021年5月23日 10時
