隣の席の人 ページ4
何かと思ったが、その視線の正体には直ぐに気づいた。
何故か隣の目立つグループの人らがめちゃくちゃこっちを見ているのだ。
特に私の隣の人は他の人みたいにチラチラ見るんじゃなくてガン見してくる。
いや、ボッチってこんなに見られるん?
ていうか、ボッチって目立つ人らから嫌われてるんですかねぇ?
はぁ…絶対嘲笑われてるな。
なんて思っていると、教授が来たのでスマホをしまって授業を受けた。
そういや、大学2年生になったけど、薬学部の人の誰とも話したことないな。
後、4年間も一緒なのに…(医学部や薬学部は6年制)
授業が終わり、することが無いので午後の仕事の資料をパソコンで作っていると、隣の人に話しかけられた。
優「Aさんってあんまり授業出てないけど、単位大丈夫なん?」
突如話しかけられた為びっくりしたが、無視するのも嫌なので、
『仕事とかで忙しいんで。それにテストとノートを自分で纏めて提出してるから大丈夫です』
優「へ〜!やっぱり研究所って忙しいんや」
『…何で私が研究所で働いてるって知ってるんですか?』
大学に入った時の新入試験で早く終わったから、問題用紙を回収されると知らずに問題用紙に薬について纏めてたら、それを見つけた今の研究所の偉い人が私を抜擢してきたのだ。
給料もいいし、努力したお陰だな〜と思っていたが、休みの日はほとんど無く、毎日レポートや資料を纏めたり、研究しなければいけないという超ブラックな職場だ。
それから2年働いてるが、誰にもその事は伝えてないはずだった。
それなのになんで知っているのだろうか…
優「何でやと思う?」
『誰かが言ってたとか?』
優「それもあるで?まあどこで知ったかは秘密やけどな!」
『へ〜』
その言葉を聞いて即座に彼ら(同期)にメールを打った。
口止めしてたのに言うなんて、彼奴らの仕事量を増やそうかな☆
まあ、今日の夜にまた会うからその時に問い詰めるけどね。
そこから隣の人はずっと話しかけてきた。
名前は坂田優と言うらしい。
何故かタイプとか、付き合ってる人は居るかなど、少しズレた質問をされたが、面白いので退屈はしなかった。
午前中の授業が終わったので、仕事場に向かおうとした時に仲良くなった坂田君が「帰らんで!」としつこかったが、仕事と言ったら渋々離れてくれた。
こんなぼっちに話しかけてくれる人が居るとは…
まあ、女子の視線痛いからもう一生話すことはないと思うけど…
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年11月4日 19時) (レス) @page5 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
まる。(プロフ) - 蒼空さん» 返信ありがとうございます!!そうなのですかwwwこちらこそよろしくお願いします〜!! (2020年4月27日 21時) (レス) id: 71bac2fb56 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - まる。さん» ありがとうございます!所々語彙力皆無ですが、これからもよろしくお願いします!(笑) (2020年4月27日 17時) (レス) id: dd24df9769 (このIDを非表示/違反報告)
まる。(プロフ) - この作品、とても面白いです〜!更新頑張ってください!応援してます!! (2020年4月27日 17時) (レス) id: 71bac2fb56 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 咲良さん» レスまで返していただけるとは…!ありがとうございます! (2020年4月27日 13時) (レス) id: dd24df9769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼空 | 作成日時:2020年4月27日 12時