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「聞いたぜ､A〜？彼の人に告白したんだって？？」
ニヤついた声が聞こえた。
本から顔を上げればまるで卑劣と言えるような笑顔でこちらを見てくる男子生徒。
こいつは私のクラスメイトである。
超凶悪な橙色のつり目に普通の笑顔が胡散臭く見え初対面ではマフィアと間違われるくらい凶悪な顔を持つ奴。
だが､勘違いしないでほしい。
「もし相談があったら俺に言えよ。手芸とかお菓子作りくらいなら教えられるからさ。」
コイツ､見た目と違って良い奴なのである。
しかも無駄に女子力が高い。
私にも分けてほしいくらい女子力が高い。
なのに見た目で10割逃げられ根も葉もない噂を良く流されてしまう可哀想な奴なのだ。
しかもその見た目は胡散臭さ100%超えなだけで､顔は結構良いと言う。
…まあ､私はレイザー先輩一筋なんですけどねっ！！
『ん､そんときは頼むわ。私､誰かに教えてもらわないと出来ないし。』
任せろ！っと元気よく言ってグッドサインを出すソイツ。
…こんなに良い奴なのにな､見た目のせいで……。
なんか可哀想に思えてきたわ。
苦労してんだなお前。
南無南無としていると､学校中に鳴り響くチャイムの音。
『あ､休み時間。じゃあ私レイザー先輩のとこに行ってくるわ。』
と､私は全力ダッシュで駆け出した。
自分の体力の無さと足の遅さを恨んだことはこれが数十回目だった。
後ろから聞こえる
「休み時間の度､会いに行くのやめろよ！！」
と言う声は聞こえなかったものとする。
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Keyboard(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い〜……。面白い作品をありがとうございます！更新楽しみにしてます！ (3月30日 8時) (
レス) @page8 id: 1a8b783eaa (このIDを非表示/違反報告)
魚 - なんかもう物凄く好きです、！ (3月18日 21時) (レス) @page6 id: eff965dfc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未月 | 作成日時：2024年3月14日 21時
