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『ちょっ､はぁ！？…は､離して､ください…。』
腕を振り解こうとしたが､力強く腕を取られ振り解けない。
そうして数分歩き学園の裏側。
一本の桜の木の下でその人は止まった。
『あ､あの､なん､ですか…？』
私の言葉の直後､その人は振り返った。
緩くウェーブした薄水色の髪､太陽を反射してキラリとする瓶底眼鏡から覗くつり目でシュッとした橙色の目。
頬はほんのりと色付き､白い肌に生えている。
身長も私より､と言うか平均より高くて見上げないといけないくらい。
「ぁ…覚えて､へん？俺のこと？」
？…そんなこと言われても覚えてない。
が､何だろう。
捨てられた動物のようなオーラを出しながら､そう言われると覚えてないと言う言葉を出すのに躊躇してしまう。
「お､俺！チーノ！
呑々？のの？…ちーの…チーノ……？？
その時､私の頭に電流走る。
小学生の時の記憶の一部が思い出された。
『嗚呼､あの良く泣いてたぷにぷにの！！』
「そう！！それ！！」
目の前の男､基チーノは花が綻ぶように笑った。
チーノは､私が小学生だった時の友達だ。
と言っても小学5年と6年しか一緒にいなかったけど。
昔の彼は､もっと丸くふくよかな体型で良く泣いていた。
それ故に周りはちょっかいをかけたりしており､勿論それを見て見ぬふりをするものもいた。
ちなみに私も最初は見て見ぬふりをする内の一人だった。
しかしある時､私は見てしまったのだ。
彼が持っているファイル。
それはとあるキャラが印刷されている物であり､その作品が私の大好きな作品だということに！！
その日から私は､どうにかして彼とオタク話をしたいと思うようになった。
ある日のこと。
いつも通りチーノがちょっかいを出されていた時､ちょっかいを出していた内の男子一人がファイルを見つけそれを馬鹿にしたのだ。
私は頭にカチンと来た。
しかも､そいつはそれだけじゃ飽き足らずファイルを水筒のお茶でびしょ濡れにした挙句､床に捨てたのだ！！
これには私も､「私､堪忍袋の緒が切れました！！」と某プリティキュートな花とピンクの伝説の戦士の台詞状態になり､机から立ち上がると､
その男子の頬を思いっきりビンタした。
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猫狗(プロフ) - ぅ？ぁ、好き...あ、天才でしたか...神作ありがとうございます！続き楽しみに待ってますね！ちょっと蒸発して空気に溶けるくらいには語彙力消えてます... (1月15日 0時) (
レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
( ◠‿◠ ) - 好きです。とても、大好きです(語彙力低下中) (1月11日 3時) (レス) @page11 id: 2442650148 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私実況者様全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (11月26日 16時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆおれと(プロフ) - 好みすぎて禿げそうです。更新待ってます！応援してます頑張ってください！！！ (11月26日 0時) (レス) id: 3c04663716 (このIDを非表示/違反報告)
夕雲天(プロフ) - え？めちゃ好き…更新いつまでもお待ちしておきます。体調にお気を付けて頑張って下さい… (10月12日 11時) (レス) id: 63c8bbaac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未月 | 作成日時：2023年7月20日 22時
