【d!】性格少女 (ページ8)

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話してみると男子達はノリが良くて面白かった。
マジカラだけじゃなく､他にも色々趣味が合い､
話も広がった。

気がつくと､もうとっくにお昼を過ぎていて
びっくりしつつお礼と謝罪を言って家に向かった。

『…そう言えば､男子達の名前聞き忘れたな。』

帰り道､ふと気づいた。
まぁ、今度会った時に聞けばいいか。
それにしてもあの男子達……
顔がすっごく良かったし､性格もいいしモテるんだろうな。

…あれ？私､後ろから刺されないよね……。
想像するだけでゾクリと背筋が凍る。
…とりあえず背中には気をつけよう。
私は密かにそう誓った。

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NOside

桜が舞う帰り道。
とある男子生徒達が一人の少女について話しながら
帰っていた。

⁇「っはぁ〜！ほんまにAちゃんは可愛いわ。」

⁇「それな。好きなことを話してるとき
　無意識やろうけど頬を染めて上目遣いで見られて
　理性がやばかったわ。」

⁇「俺が話しかけたときのあのオドオドした感じも
　マジで可愛い。」

⁇「Aちゃんの好きなものを
　調べといてよかったな。」

などなど､散々惚れ気を話している。

⁇「あぁ〜閉じ込めて俺だけを見るようにさせたい。」

⁇「わかる。早く依存させたいよね。」

⁇「俺はとりあえずAちゃんを守るために
　カメラと盗聴器をつけな。」

色々物騒な言葉が飛び交っている。
普通､こんな言葉を聞いたら警察がどこかに通報する
はずだが周りは誰もしなかった。

それは怯えていたわけでも無関係に
思っていたわけでもなく
ただ単に周りが皆男子生徒達に見惚れていたからである。

そう､男子生徒達は超がつくほどの絶世の美少年の
集まりだったのだ。

爽やか系､美しい系､可愛い系､などなど
様々種類の超絶絶世の美少年達。
心なしか周りはキラキラと輝いている。

そんな美少年達にとある女の子が近寄った。
普通､一般的に見ればとても可愛い部類に
入る女の子だった。

「あのぉ､お兄さん達カッコいいですね！
　私とどこか遊びに行きませんか？」

ニコリと可愛い笑顔で言う女の子。
男子達はそんな女の子を冷たい眼で見つめて

⁇「はぁ？何で俺らがお前と遊ばなあかんねん。
　どっか失せろや。」

と､氷以上に冷たい声色で言った。
女の子が泣き目で退場する中､男子生徒達は
これがAちゃんにバレたら軽蔑されるんかな。
なんて的外れなことを考えていた。