５０犬猿の仲 ページ50
A「それじゃあ、こっちからも言わせてもらうけど、土蜘蛛には恥ずかしいっていう気持ちが無いの？」
私の質問に目を逸らす土蜘蛛の頬と耳元が赤く染まっていた。
土「…吾輩とて、恥ずかしいに決まっておろう/////」
A「あー、やっぱり！」ムッ
木の実を口一杯に詰め込んだリスのように頬を膨らます。
土「だが、このままではいつまで経っても進展せんぞ？…吾輩はな、そなたのことをもっと知り、もっと距離を縮めたいのだ。」
A「っ！土蜘蛛の…馬鹿。」
この時、自身の言動にショックを覚える。今の彼の顔を見るのが怖く、視線を合わせることが出来なかった。
土「ふっ、変わったな。」
A「…えっ？」
大将相手に失言をしたにも関わらず怒るどころか、その表情は好意のある者に対して向ける優しい表情をし、土蜘蛛の右手が私の頬にそっと触れる。
土「A、吾輩のことをどう思う？」
A「…そんなこと、急に言われても…。」
ー
大「っ…やっぱり、あいつの女だったのか。」
レディが俺の元から去った後、悪いとは思いながらも見付からないように後を追った。どうしても知りたかった。本当に土蜘蛛と関係があるのかと…。しかし、どうやら本当だったようだ。
大「それにしても、あいつとんでもねー奴だな。あのレディは…。」
以前の出来事が脳裏が過る。…まさか、ケータ達と一緒に行動していたレディと何か関係があるんじゃ？
大「土蜘蛛には悪いが、一刻も早くこのことをケータ達に知らせねーと。」
いてもたってもいられなくなった俺は、人間界に向かうためと元祖屋敷から出ようとした。ところが…
土「ゴホンッ、そこにいたことは分かっておったぞ。…"大ガマ"よ。」
大「なっ…！？」汗
A「？」
目は伏せられているが、その声は今までに聞いたことがないくらい威圧的なものだった。
土「無断で屋敷内に侵入し、こそこそと人の話を盗み聞きしていたとは…。覚悟が出来ておるんだろうな？」
今度は何故か縁側に向かって睨み付ける。
大「けっ、流石は元祖軍の大将"土蜘蛛"さんだぜ。」
まるで引き付けられるかのように腕組みをしながら姿を現す。彼もまた土蜘蛛のことを睨み付けていた。
A「あなたは、今朝の…。」
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紅茶(プロフ) - 露芝 紅桜さん» 読んで下さりありがとうございます！物語はまだまだ続きますのでお楽しみに〜！土蜘蛛好きの方が沢山いて嬉しいです♪ (2019年4月21日 21時) (
レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
露芝 紅桜(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでいます！土蜘蛛さん素敵ですよね。これからも頑張ってください！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - キラさん» 初めまして。小説を読んで下さっていたとは…！期待に応えられるよう頑張ります！ (2019年2月28日 11時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - お初にお目に掛かります。キラです。今回初めて、この小説を読みました!土蜘蛛は大好きなので、とても嬉しいです!これからも、更新を頑張って下さい!応援しています! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 夢桜さん» お気に召してもらえて良かったです！これから先どんな展開になっていくのかお楽しみに☆ (2019年2月27日 6時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅茶 | 作成日時：2019年2月17日 20時
