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47偶然 ページ47

え「皆さん〜、贈り物の準備はよろしいですか〜?」


「「はーい/おおー!」」


え「それじゃあ、まずは獅子まるたちからね〜。」





獅「親方様、これは僕たちからです〜!」





激「大将、あんたにはいつも感謝してるぜ。」





え「親方様、これはあたしからで〜す♪」





皆のプレゼント渡しが終わり、いよいよ私の番が回ってきた。


A「土蜘蛛、この小包なんだけど…何をあげたら喜んでくれるかな?って試行錯誤してたら結局私好みで選んじゃったの。気に入ってくれるかはどうかは貴方しだいk…」


スッ


A「っ!」


土蜘蛛の白くて冷たい大きな手が私の小さな手と小包を優しく包み込む。


土「時間をかけてまで選んでくれた贈り物だ。それがお主の好みであろうと関係ない。有り難く頂戴しよう。」


A「土蜘蛛…/////」


身内や友達にプレゼントを渡し「ありがとう」と言われてもドキドキしないのに、思いを寄せる相手から「ありがとう」と言われた瞬間、初めて胸が張り裂けそうな感覚に陥ったのだ。そう、照れくさいという意味で。


土「皆の者、今日は吾輩にとって最高の一日となった。頼りない大将であると思うかもしれんが、これからも宜しく頼む。」


「「こちらこそ宜しくお願いします!!」」





誕生日会とやらが終わり、今まで騒がしかった屋敷内が嘘のように静まり返った。自室に戻った吾輩は皆からくれた贈り物の中身を確認する。小説、草履、風呂敷…。


土「ふむ、どれも使い勝手の良さそうなものばかりだな。吾輩にはもったいないくらいだ…。」


じっくりと眺めた後、Aからくれた小包を手にし慎重に開封する。


土「!こ、これは…。」


中に入っていたのは何とも上品な万年筆だった。





恵「土蜘蛛、この…貴方のために買ってきたの。受け取ってくれる?」


土「ああ、勿論だとも。…有り難う。」





これは偶然なのだろうか?以前、恵子と交流をもっていた際、吾輩のためにと一本の万年筆をくれたのだ。当初は意味のないものと思い込んでおり、一度たりとも使用したことがなかった。だが…何十年、何百年と生きていくうちに、己の心情が変わっていったのだ。相手から贈り物を貰うことはとても嬉しいことであるということを…。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , 土蜘蛛 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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紅茶(プロフ) - 露芝 紅桜さん» 読んで下さりありがとうございます!物語はまだまだ続きますのでお楽しみに〜!土蜘蛛好きの方が沢山いて嬉しいです♪ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
露芝 紅桜(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでいます!土蜘蛛さん素敵ですよね。これからも頑張ってください! (2019年4月21日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - キラさん» 初めまして。小説を読んで下さっていたとは…!期待に応えられるよう頑張ります! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - お初にお目に掛かります。キラです。今回初めて、この小説を読みました!土蜘蛛は大好きなので、とても嬉しいです!これからも、更新を頑張って下さい!応援しています! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 夢桜さん» お気に召してもらえて良かったです!これから先どんな展開になっていくのかお楽しみに☆ (2019年2月27日 6時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅茶 | 作成日時:2019年2月17日 20時

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