３７大妖怪の生涯 ページ37
さて、土蜘蛛は出掛けたことだし、たまには部屋の掃除でもしよう！気合いを入れるために腕まくりをしたら…
シャッ
え｢失礼しま〜す。｣
A｢キャッ！…って、えんらえんらか。｣
何か良いことでもあったのだろうか？何時も以上ニコニコしているような…。
A｢随分嬉しそうだね。｣
え｢ふふっ、実はですね〜｣
…
A｢誕生日！？｣
え｢ええ♪｣
A｢…て言うか、妖怪も歳をとるんだ。｣
え｢そうよ。大概の人間は＜妖怪=歳をとらない＞って勘違いしているみたいだけど、あたし達はちゃーんと歳をとっているのよ。｣
A｢そうだったんだ。…で、土蜘蛛は何歳になるの？｣
え｢…本当のことを言うと、詳しい年齢は知らないのよね〜。でも、本人曰く｢ざっと千歳は超えている｣っておっしゃっていたわ〜。｣
A｢せ…千歳！？｣
鶴は千歳・亀は万年って言うけど、土蜘蛛の実年齢を聞いた途端、見た目と声の若々しさに腰が抜けた。
え｢驚くのも無理はないわ。なんせ親方様は遥か昔…平安時代より存在していたみたいですから〜。｣
A｢平安時代からか〜。人間は長くて百歳、私なんかまだ十六歳だし、何と言うか想像出来ないな…。｣
え｢…そうよね。｣
A｢えんらえんら？｣
突如、えんらえんらの表情が少し悲しげになる。気の触ることでも話してしまっただろうか
と思い謝ろうとしたら…
え｢あたしの推測ですけど、何年、何十年、何百年…と気の遠くなるような時期をたったお一人で過ごされて来たのだと思うの〜。｣
A｢っ…。｣
平安時代からたった一人だけで…。私だったら絶対に耐えられない。
え｢A様が来る前とは打って変わって、笑顔が耐えなくなったわ〜。本当にありがとう〜。｣
A｢あはは…。｣汗
苦笑いしていたら何かを思い出したのかパンッと両手を叩いた。
え｢長話はこの辺にしておいて、今から親方様に渡すプレゼントを買いに行きますわよ〜！｣
A｢うん！｣
〜妖魔界〜
A｢わぁ…！｣
え｢ここがニュー妖魔シティよ〜。｣
絵本やTVで見たことのある妖怪だけでなく、見ず知らずの妖怪も街を行き来していた。不思議な光景にあちこち目移りした。そんな中、妖怪達も…。
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紅茶(プロフ) - 露芝 紅桜さん» 読んで下さりありがとうございます！物語はまだまだ続きますのでお楽しみに〜！土蜘蛛好きの方が沢山いて嬉しいです♪ (2019年4月21日 21時) (
レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
露芝 紅桜(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでいます！土蜘蛛さん素敵ですよね。これからも頑張ってください！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - キラさん» 初めまして。小説を読んで下さっていたとは…！期待に応えられるよう頑張ります！ (2019年2月28日 11時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - お初にお目に掛かります。キラです。今回初めて、この小説を読みました!土蜘蛛は大好きなので、とても嬉しいです!これからも、更新を頑張って下さい!応援しています! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 夢桜さん» お気に召してもらえて良かったです！これから先どんな展開になっていくのかお楽しみに☆ (2019年2月27日 6時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅茶 | 作成日時：2019年2月17日 20時
