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4たどり着いた先… ページ4

え「A様〜、着きましたわよ〜!」


A「…っ!」


閉じていた瞼をゆっくりと開けると目の前の風景に思わず目を見開く。辺り一面草原で、ゴツゴツとした大小様々な岩が地面から突き出ていた。見上げれば空や雲は不思議な色をしてした。


え「ここが平釜平原、あたしを含め一部の妖怪が住んでいる場所なの〜。この道を真っ直ぐ進んだところに元祖屋敷があるわ〜。さあ、行きましょう〜。」


ここまで来てしまった以上、引き返すことは難しそうだ。相手の要件が済んだらさっさと帰ればいい。…もしくは、同姓同名だけあって人違いと言う可能性も高いと考えられる。


A「あの、えんらえんらさん…」


え「うふふ、さん付けしなくて良いのよ〜。」


A「じゃあ、えんらえんら、どうして私を元祖屋敷に招待しようとなんか思ったの?」


え「それはね〜、親方様が貴方に会ってどうしても伝えたいことがあるらしいの〜。」


A「お偉い方がどうして?」


え「…あたしの口からは言えないわ〜。」


暫くキツイ道のりを歩き続ければ一軒の建物が見えてきた。少しずつ近付くにつれとっても広いお屋敷であることが分かった。


A「わぁ…凄い!」


え「驚くのはまだ早いわ〜。さっ、中に入りましょう〜。」


ガラガラ…


え「今戻りました〜。」


A「し、失礼しまーす。…っ!?」


えんらえんらの言われた通り外側から見ても凄かったけれど、屋敷の中も想像以上に凄かった。まず、玄関自体広く沢山の草履がきっちりと並べられ、廊下は何処まで続くのかと思うくらいだだっ広く、襖までもが沢山あった。


ドタドタ…


「「えんらえんらだ、おかえりなさいー!」」


え「ただいま〜。」


ジー…


A「…え…」


こんなにも沢山の妖怪を見たのは初めてだったので驚きが隠せなかった。のっぺら坊やろくろ首といった有名な妖怪から、見たことのない妖怪までもがいて、彼らの視線はいつの間にか私の方に向けられていた。


?「えんらえんら、この人が雪代A様かい?」


え「勿論、やっとの思いで見つけ出したのよ〜。」


?「わぁ、凄く美人さんだね!」


?「本当です〜。僕のお嫁しゃんにしたいくらいです〜。」


?「獅子まるってば、不用心なことよく言えるな…。」

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設定タグ:妖怪ウォッチ , 土蜘蛛 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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紅茶(プロフ) - 露芝 紅桜さん» 読んで下さりありがとうございます!物語はまだまだ続きますのでお楽しみに〜!土蜘蛛好きの方が沢山いて嬉しいです♪ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
露芝 紅桜(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでいます!土蜘蛛さん素敵ですよね。これからも頑張ってください! (2019年4月21日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - キラさん» 初めまして。小説を読んで下さっていたとは…!期待に応えられるよう頑張ります! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - お初にお目に掛かります。キラです。今回初めて、この小説を読みました!土蜘蛛は大好きなので、とても嬉しいです!これからも、更新を頑張って下さい!応援しています! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 夢桜さん» お気に召してもらえて良かったです!これから先どんな展開になっていくのかお楽しみに☆ (2019年2月27日 6時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅茶 | 作成日時:2019年2月17日 20時

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