３煙と鏡の妖怪 ページ3
？｢やっぱり〜！親方様がお待ちしてますわ〜、早く行きましょう〜。｣
グイッ
A｢キャッ！｣
急げ急げと言わんばかりに右腕を引っ張られ、危うく転びそうになった。
A｢何処に行くんですか？今から学校にi…｣
？｢惚けても駄目ですわよ〜。昨夜届いた手紙見ましたよね〜？｣
A｢手紙？…あっ！｣
そうだ、思い出した。確か昨夜見た手紙の内容には…元祖屋敷に招待する、屋敷の者が迎えに参るって書いてあった。じゃあ、この女の人は…。
A｢…貴方は土蜘蛛さんに頼まれて？｣
え｢まぁ、そう言うことね〜。…名乗り遅れてしまったけど、あたしの名前はえんらえんら。煙の妖怪よ〜。｣
A｢よ、妖怪！？｣
ボフンッ
えんらえんらと名乗った女の人は頭の上にある何かを取る。すると、紫色の煙が音を立て出てきたかと思えばすぐに消え、今度はフワフワと浮いている何かがいた。よく見れば、先程の女の人とは似ても似つかない容姿をしていた。
A｢っ！？｣
え｢これが本来の姿なの〜。｣
A｢っ…。｣
え｢うふふ、別に取って食おうとなんかしないわよ〜。｣
冗談を語った後、何かを思い出したのかハッとした顔をする。
え｢っ！大変〜。あたしったら、貴重な時間を無駄にしてしまうところだったわ〜。…うんがい鏡〜、いるかしら〜？｣
ドロンッ
？｢ペローン、お呼びでしょうか？｣
紫色の煙が晴れ現れたのは只の鏡…じゃなくて目、口、手のある鏡だった。
A｢か、かか、鏡が喋ったー！？！？｣汗
え｢丁度良かったわ〜。貴方にお願いがあるの〜。あたし達を平釜平原まで連れて行ってほしいの〜。｣
？｢左様でございますか。…して、こちらが噂の雪代A様ですか？｣
え｢そうよ〜。｣
う｢初めまして、私はうんがい鏡と申します。こうして会えるなんて大変光栄ですペローン！｣
A｢は、はあ…。｣
うんがい鏡は笑顔で握手をしてくるが、私の頭の中は混乱しっぱなしだった。これは良い夢？それとも悪い夢なの？
う｢それでは…早速ですが、平釜平原へとお送りしますペローン！｣
A｢え、ちょっ！｣
ピカーン
突然の眩い光に反射的に目を閉じ、そのままうんがい鏡の中へと吸い込まれていった。
…
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紅茶(プロフ) - 露芝 紅桜さん» 読んで下さりありがとうございます！物語はまだまだ続きますのでお楽しみに〜！土蜘蛛好きの方が沢山いて嬉しいです♪ (2019年4月21日 21時) (
レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
露芝 紅桜(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでいます！土蜘蛛さん素敵ですよね。これからも頑張ってください！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - キラさん» 初めまして。小説を読んで下さっていたとは…！期待に応えられるよう頑張ります！ (2019年2月28日 11時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - お初にお目に掛かります。キラです。今回初めて、この小説を読みました!土蜘蛛は大好きなので、とても嬉しいです!これからも、更新を頑張って下さい!応援しています! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 夢桜さん» お気に召してもらえて良かったです！これから先どんな展開になっていくのかお楽しみに☆ (2019年2月27日 6時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅茶 | 作成日時：2019年2月17日 20時
