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16集いの場 ページ16

え「A様〜、もっと自分に自身をもって良いのですよ〜!」


A「っ…。」


おっとりとした口調が特徴的だったので正直驚いた。えんらえんらの方が断然綺麗で、しかも…。私はブンブンと首を横に振る。


え「えぇ、その美しい顔立ち、女性として本当に羨ましいですわ〜。」


A「そんなに?」


え「あら〜?あたし一度も嘘なんかついたことありませんのよ〜。」


A「別に疑ってはいないけど…」


どうも彼女だけには適わないようだ。


え「ふふっ、準備も整ったことですし、あたし達も大広間へ行きましょう〜。」


A「そうだね。」






大広間に着くや否や心臓がバクバクと暴れ始める。まるで就職の面接、もしくは新しい学校へ転入してきた気分だ。


え「親方様〜、こちらも準備が整いました〜。」


えんらえんらの一言で辺りが静まり返る。そして、襖に向かって手が伸びる。


シャッ


開かれた襖、あのときとは違って綺麗に飾り付けされ、どの料理も豪華だった。あまりの凄さに圧倒されるも、私の視線は何時の間にか土蜘蛛の方に向いていた。土蜘蛛もまた私のことをじっと見ている。


え「A様のお席なんですが〜、親方様の隣のお席となります〜。」


A「っ!もう決まっていたの!?」


え「勿論、親方様のご指名ですから〜。」


A「…っ/////」


こんな格好で土蜘蛛の隣に座るなんて…。恥ずかしさのあまり頬が熱くなるのを感じた。


え「ほら!」


トンッ


中々行こうとしない私に痺れを切らしたのか背中を押される。


A「うぅ、えんらえんら〜…。」泣


え「頑張ってね〜。奥・方・様〜☆」


A「ムムム…意地悪…。」


ウインクしながらのガッツポーズ。どんなに嘆いても今の心情を受け止めてはくれなさそうだ。重たい足取りでなんとか土蜘蛛の隣の席へと向かう。


グイッ


A「キャッ!」


いきなり手を引かれ胸板に当たったかと思えば、思いっきり抱きしめられる。息が苦しく空気中の酸素をなんとか取り込む。


土「…全く、来るのが遅いから待ちくたびれてたぞ。」


A「うっ…ご、めん…。」


土「分かれば良い。…さて、全員揃ったことだ。これより、Aを歓迎するための宴を開催とする。」


全「「おおー!!」」

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設定タグ:妖怪ウォッチ , 土蜘蛛 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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紅茶(プロフ) - 露芝 紅桜さん» 読んで下さりありがとうございます!物語はまだまだ続きますのでお楽しみに〜!土蜘蛛好きの方が沢山いて嬉しいです♪ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
露芝 紅桜(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでいます!土蜘蛛さん素敵ですよね。これからも頑張ってください! (2019年4月21日 21時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - キラさん» 初めまして。小説を読んで下さっていたとは…!期待に応えられるよう頑張ります! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - お初にお目に掛かります。キラです。今回初めて、この小説を読みました!土蜘蛛は大好きなので、とても嬉しいです!これからも、更新を頑張って下さい!応援しています! (2019年2月28日 11時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 夢桜さん» お気に召してもらえて良かったです!これから先どんな展開になっていくのかお楽しみに☆ (2019年2月27日 6時) (レス) id: 8b1c0f6ed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅茶 | 作成日時:2019年2月17日 20時

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