最高の一時を､､､【短編集】

◎花火大会【kc】 ページ16

書類をまとめていると隣に座ってるけーしぃが口を開く。

「花火大会が来週あるんだってよ」

「らしいねぇー」

でも

「私たち社畜には関係ない」
「俺たち社畜には関係ない」

声がそろった事に一緒に笑った。

けーしぃとは、年齢が同じ、同じ時期にこの仕事に入ってきたことから仲は良い。

まぁ社畜仲間、飲み仲間ってところの関係

「てか私その日夜勤だ…」

「俺もだよ」

ほんとお互いに大変だ。

もう仕事が恋人よ…彼氏なんてこの仕事始めてから出来てない。

まずそんな出会いなんてする暇もない…

あぁ自分で思っときながら悲しいわ…

「…ねぇ今日飲みに行かない？」

もうこうなったら酒だ！！とけーしぃを誘えば

「お、いいじゃん！早く終わらしていつもの居酒屋に行こーぜ！」

いつも付き合ってくれる良い奴だ。


__________花火大会当日


『お疲れさまです…お先に失礼します。』

「うん、お疲れー、ゆっくり休むんだよ」

『はい…』

あまり寝てないであろう後輩を先輩命令で帰らせ後輩の背中を見送る。
出て行ったことを確認し再び書類とパソコンと睨めっこ。

けーしぃは晩飯を買うとかでコンビニに

後輩が手伝ってくれたお陰であと半分だ。

でも後輩が帰ってから30分、集中力が切れた。

机に額を押し付け目を瞑り、無言。

外からはザワザワと人の声が聞こえる。

そう言えば花火大会はこの辺だったけな？

もうすぐ花火が上がるころか……

「…………ｯ冷った！？」

いきなり頬に冷たい物体を当てられバッと顔を上げればそこには

片手にコンビニの袋、もう片方に酒の缶を持ったけーしぃがいた。

「ん、飲む？」

「…はぁ？仕事中ですよ？けーしぃさん？」

「Aは真面目すぎ！こっちは何日も頑張ってるんだからいけるって！」

「なにその自信……」

でもそうだよね、うん、こっちはこの会社のために働いて頑張ってんるんだから…

「飲むか！」

「さすがA！」

けーしぃから酒を貰い開けたと同時に

“パーン！！ドーン！”と花火が上がる。

「きれい…」

「そうだな…」

今日の酒は一段と美味しく感じた。

「けーしぃ、ありがとう」

これは、けーしぃに感謝だとお礼を言えば

「いいえー来年も一緒に見れたらいいなぁ」

「そうだね、あとその時には社畜を卒業してたい」

「確かにw……なぁA」

「ん、なーに？」

「好きだよ」

「え…？」

・

中途半端…ごめん。文字数

______【kr】→←童話【wt】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す