ギョンス君は沼でした。3 (ページ23)

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泣かされたページ23

私たちが部屋に戻りドアを開けるとクラッカーの音

CE「ベストデザイン賞おめでとー！」

『おわっ！びっくりしたー！』

LU「心臓飛び出るかと思った。」

SH「いやー凄いわほんと。」

XI「まさかベストデザイン賞取ってくるとはな。」

「おめでとうございます。」

久しぶりに戻ったフロア

なんだか懐かしくて

今まで緊張で張りつめていたものが切れ

鼻の奥がツンと痛くなって

目の前が涙でゆがむ

XI「ルハナ、Aちゃんおかえり。」

ミンソクさんの一言で私のダムは決壊し

大粒の涙が零れ落ちた

CE「あーあー。」

LU「お前まだ泣くの？」

そう言って頭を撫でて顔を覗き込まれる

『だってー！ミンソクさんがぁ！』

SH「もー泣かさないでよ。」

XI「え？俺のせい？」

「完全にミンソクさんのせいですね。」

XI「ギョンスまで！」

賞を取った事も嬉しかったけど

皆の所に戻ってこれた事が嬉しくて

涙が止まらなかった

CE「A相当ブサイクになってるぞ。」

『うぅっ…顔洗ってくる…』

トイレに行くとほんと酷い顔

化粧を直し戻ろうとすると

ギョンス君が待っていた

「おめでとう。」

『…っ…』

「化粧直したばっかりでしょ？泣かないの。」

涙をこらえながら頷くと目じりを指で拭われる

「やっと帰って来たね。」

『うん。』

「これで毎日会えるね。」

『うん。ここで抱き着きたいところだけどやめとく。』

「僕も抑えます。さ、戻りましょう。」

『うん』

その日は対策チームの打ち上げ

みんなでベロベロに酔っぱらった

しゃべるし、泣くし、歌いだすし

完全に面倒な団体になってしまった

家に帰ると嫌そうな顔のジョンイン

KI「酒くさっ。」

『ににたーんたらーまー！』

KI「もーくっつくなよ！てかににたんってなんだよ。」

『ににたんはににたんでしょ？ヌナが帰ってきて嬉しくないの？』

KI「あー嬉しいよ嬉しい。」

『でしょー！そうれしょー！』

KI「ほらちゃんと歩いて！」

『んー。ねねね、ヌナね、デザイン賞取れたんだよ？』

KI「ほんとおめでとう。ヌナ頑張ったもんね。」

『うん。すごい頑張った。』

ベッドに座らされ頭を撫でられる

KI「俺はずっとヌナの体が心配だったんだからね。こんなに痩せて。」

『んーだって忙しかっt…』

KI「ヌナ？ヌナ？まだ寝ちゃダメだよ！着替えてないしメイクも取ってないよ！」

そんなジョンインの声を遠くに聞きながら

夢の中へ引きずり込まれていった