ギョンス君は沼でした。 (ページ10)

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誘惑に負けるページ10

『ただいま。』

KI「おーおかえりー。」

リビングに顔を出せばジョンインがソファーでぐでぇっとなっていた

『ご飯ちゃんと食べた？』

「ん。」

指をさす方を見るとシンクの所に置いてあるカップラーメンのゴミ

『またカップラーメンだったの？コンビニとかでサラダとか何か買ってくれば良かったのに…』

KI「だってヌナが帰ってくると思ったから…」

『残業するって連絡したでしょ？』

KI「家に帰ってから見たの。もう一回家出るの面倒じゃん。」

『夜食作る？』

KI「作ってくれるの？」

『簡単なものしか作れないよ！』

KI「さすがヌナー。」

大きな体が後ろからくっついてくる

『ほら、邪魔しない。』

KI「手伝おうか？」

『仕事増やされたくないから座ってて。』

KI「ありがとヌナ。」

髪をクシャっとしてリビングに戻って行くジョンイン

一応弟です。

明日も仕事なのにね

もうすぐ12時なのにね

シンデレラタイムに寝ないとお肌に悪いのにね

弟にめっぽう弱い私はブラコンなんだ

そう言えば私もクッキーしか食べてなかった

んー

ダメだこの時間に食べたらすべて脂肪に

お腹がすいたら寝ろ

そう言う事よね

「ヌナはご飯食べたの？」

『ううん。クッキー食べただけ。』

「食べなよ。」

『こんな時間に食べたら全部肉になる。』

「でもお腹すいてるんでしょ？ほらあーん。」

あーあ

誘惑に負けて口を開けてしまう

意思が弱い

でも美味しい

これ以上ジョンインと一緒に居たら食べてしまう

『寝るー』

「んーおやすみー」

ベッドに入り目を閉じたら電車での事が蘇ってきた

近い距離

支えられた腕

見上げた時の顔

ん？

ちょっと私何を…

顔が熱くなるのがわかった

最近男の人に触れてなかったからよね

いちいち反応してしまう自分が恥ずかしくなって

布団を頭までかぶる

顏あっつ…