ギョンス君は沼でした。 (ページ41)

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ピョンテなサンタページ41

離れようと胸を押しても男の人の力には勝てず

そのまま深く口づけられた

「なんか…いけないことしてるみたいですね。」

『もう…してるでしょ。十分。』

「ごめんなさい。」

彼は笑いながらも反省はしていない様子

だって彼はまだ私から離れようとしない

『ね、ギョンス君ここは…会社ですから。』

「知ってますよそんなの。」

『そっか。じゃぁね、一回離れよっか…』

「んはは。可愛い。」

彼は私の髪をクシャリとして体を離す

あぁ…心臓止まりそう

「はい。これ。」

突然手渡された小さな箱

「クリスマスプレゼントです。」

箱を開けると小さな石が付いたピンクゴールドのネックレス

「Aさんに似合うかなぁって思って。」

ネックレスを手にとり私の首に腕を回す

『わぁ…綺麗。』

「やっぱり似合います。」

『ありがとう。』

「いいえ。」

『あ、私からも…』

プレゼントを手渡すと嬉しそうな顔

「開けてもいいですか？」

『うん。』

「マフラーだ。」

彼に買ったのはチャコールグレーのマフラーだった

『外回りは寒いでしょ？だからスーツの時に出来るように。』

「ありがとうございます。」

『いいえ。』

「これで寒くないですね。さっそくしても良いですか？」

『うん。』

オフィスの周りはイルミネーションなんて一切なくて

いつもと変わらない街並み

でも私の胸元にはキラリと光るネックレス

彼の首元には暖かそうなマフラー

私にはちゃんとサンタさんがきてくれた

「もうすぐ仕事納めですね。」

『そうだね。今年も終わっちゃう…』

「冬休みは何するんですか？」

『実家に帰るくらいかな？

あとは大掃除。』

「もし良かったらカウントダウン一緒にしませんか？」

『うん。いいよ。』

「じゃぁ31日はうちに来てください。」

『ん。おじゃまします。』

「弟さん大丈夫ですか？」

『あ、忘れてた。』

「ちゃんとご挨拶した方が…」

『んはは。会わせろ！とか言い出しそうだけどね。』

「大丈夫です。その時は会いに行きますから。」

『うん。』

浮かれすぎて最大の山場のジョンインを忘れていた

ちゃんと言わないと

説得するの大変そう…