ギョンス君は沼でした。 (ページ5)

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おでこに一本線ページ5

お昼休み食事を終えていつものカフェへ

CY「新人君どう？どう？」

『どうもこうもまだ入ってきたばっかりだからわからないよ。』

CY「背は低いけどーなかなかのイケメンだったよね？

俺には勝てないけど。はい、いつもの。」

何も注文しなくても出てくるお気に入りのコーヒートールサイズ

『チャニョル君イケメンですもんねー』

CY「ねぇ酷くない？棒読み！」

『ほら、お客さん来てるよ。』

CY「あー！ごめんなさい。ごめんなさい。」

私はいつもの所にお金を置いて事務所に戻ろうとすると

入口からジュンミョンさんと彼の姿が見えた

少し馴染んできたのか2人は笑顔で話していた

やっぱり…笑うと可愛い

CY「何？Aちゃんああいう人がタイプなの？」

『うわっ。何よびっくりした…』

CY「なんかニヤニヤしてたからさ。」

小さなカウンターを拭きながらジュンミョンさんと彼を見る

CY「ふーん。ああいうのがねぇ。」

『バカ！違うってば！じゃぁね！』

CY「叩く事ないじゃーん！」

お昼休みもあと残すところ10分

あぁ…あと少しで終わっちゃう…

このまま寝たい…帰りたい…

机に突っ伏していると

あの…

と言う声がかすかに聞こえたので顔を上げると

私の隣に彼が立っていた

『ん？どうしたの？』

「お休みの所すみません。この書類の書き方なんですけど…」

『あ、これはねぇ…』

私が説明している間、彼は身をかがめているのですごく距離が近い

目が悪いって言ってたから…見えにくいのかな

でも間違って私が横を向いてしまったら…

なんだかドキドキしてしまった

「わかりました。ありがとうございました。」

さらっと立ち去る彼

何もなかったように向かいの席に座って背中を丸めて

書類を書き始めた

もう。また机と顔が近い。

「Aさん。」

初めて呼ばれた名前にいちいちドキドキしていると

彼はちらっとこっちを見上げ

おでこを指さす

『ん？』

「痕ついてます。」

『えっ！』

デスクの中から鏡を出し確認すると

おでこにはばっちり線がついていた

もう早く言ってよ！おでこをさすっていると

彼は下を向いたままクスクス笑っていた

もぉ…初日から…

最悪。