ギョンス君は沼でした。 (ページ12)

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ネクタイをはずすページ12

プレゼンの準備が始まった

今回うちのチームのテーマは新婚夫婦のリビングに決定

既婚者居ないけど大丈夫かこれ…

XI「これから3ヶ月忙しくなるから体調管理もしっかりするように。」

CE「あぁ…また忙しい日々がはじまる…」

XI「この3ヶ月は本当に忙しくなるからギョンス君は初めてだからAちゃん補佐よろしく。」

『はい。』

SH「例のごとく書庫で資料集めお願いできる？あ、ギョンス君も。」

「はい。」

『また籠りっきりの生活がはじまりますねぇ…あれ気が遠くなるんですよねぇ…』

XI「終わったら俺が美味しいものおごってやるから。」

『それは想定の範囲内です。』

XI「はいはい。わかったわかった。」

ギョンス君と資料室へ向かう

「大変大変ってどのくらい大変なんですか？」

『んー今ギョンス君が思ってる倍は大変だと思ってた方がいいかも。

ソファー一つ探すのも一苦労だよー色とか形とか…

あ、現物調査に地方に飛んだり…』

「そこまで…」

『ま、達成感はあるけどね。』

資料室の電気を付け片っ端から資料を集める

「Aさん。」

『んー』

「本当に気が遠くなりそうなんですけど。」

『だから言ったでしょ？』

「ネクタイはずそ。」

眉間に皺を寄せネクタイに手をかけスルリとはずす

その姿があまりにもかっこよくて見とれてしまった

「あ、まずいですかね…はずしたら。」

『だ、大丈夫…だよ。うん。』

「顔赤いですけど…熱ですか？」

すっと伸びてきた手は私のおでこ

『いやっ、ちがっ…と、闘志がみなぎってるの！』

「おでこ熱いですけど…」

『心配しないで！大丈夫。大丈夫…』

「無理だったら休んでてください。」

ワイシャツの袖のボタンをはずし腕まくり

どうしよう…すべてがかっこよく見えて…

こ、これ以上見てたら本当に熱が出そうだ

ギョンス君のいる棚の裏側へ移る

あたし今までこんなじゃなかったよね？

うちのチーム男の人ばっかりだからあんな姿慣れてるはずなのに…

ドキドキと高鳴る胸を押さえ呼吸を整えた