年下男の育て方2 (ページ37)

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モテ男とモテ女ページ37

結局お互い洋服に着替えて外を歩く

人も少ないし一緒に歩いても大丈夫かな…

「ん。」

差し出された手を握る

『手つないで歩くの久しぶりだね。』

「向こうじゃまず無理だもんね。」

『まぁこっちでも十分目立ってますけど。

チャニョルさんかっこいですもん。』

「ねぇそれ本心？」

『本心だよ本心。なんなら今この場で大きな声で叫びたいよ。

私の彼氏かっこいいでしょー！！！って。』

「うれしいけどやめて恥ずかしいから。」

『私もそこまでバカじゃないわ。』

「あーお土産やさんだ。」

『かわいいこれ。』

ガラス細工で出来た犬の置物

『これチャニョルに似てるー』

「えーまた犬？あ、Aちゃんは気紛れだから猫だね。

これなんてそっくり。ちょっと強気なの。」

『可愛くなくてすみませんねぇ。』

「えーかわいいじゃん。」

少し坂を上がると見晴らしのいい高台の公園があった

『うわ…綺麗。』

「すげぇ。」

山と山の間に広がる街

遠くには海も見える

「あれは？海？」

『そう。太平洋だよ。』

「海いいねぇ。」

『明日の予定、実は海です。』

「ほんとに？行きたい！でもまだ入れないか。」

『ちょっと寒いかもね。』

「そうだよねぇ…」

ちょうど日没の時間と重なったようで

山の向こうに日が沈む

あたり一面が赤く染まる

『綺麗…』

「Aちゃんの方がきれいだけどね。」

『これだからモテ男は。』

「そのモテ男をつかんで離さないのはどこの誰だよ。」

『モテる女は大変だ。』

「ほんとそんな彼女を持つ彼氏は心配で心配で。」

『うそつけ。』

「心配だよ。ジウヒョンでしょ、西島さんでしょ、カイでしょ…あとは…」

『もう結構です。』

「俺のなんだから。」

『うん。』

「誰にも触らせたくない。」

見上げれば真剣な顔の彼

「俺だけ見てて。

俺はAちゃんしか見てないから。」

つないだ手が握り返される

「一緒の仕事終わっちゃったし、また会えない日が続くかもしれないけど。

ずっと隣にいてね。」

赤く染まった夕日をバックに

かっこいい事言うもんだから

恥ずかしくなって俯いてしまった

「恥ずかしいんでしょ？」

『うん。』

「お、やけに素直。」

『嬉しかったから。』

「そっか。」

握られた手が離されて肩に回る

さっきより近くて更に心臓が高鳴る

顔を覗き込まれ真っ赤だーと頬をつつかれ

そのまま触れるだけのキスをした