年下男の育て方2 (ページ32)

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USBメモリーの中身ページ32

あっさりとバレた私たちの関係

バレたというかうちのパボチャニョルが言いふらしていた

って言うのが正解で…

時間が来たので解散となる

メンバーとはしばしの別れ

総打ち上げにまた会おうねって約束をして別れた

各自部屋に戻って荷造り

私はあらかじめ荷造りはしてあったので

あとは明日の朝だけ

余計な荷物は自分の家に送り

明日から私とチャニョルは日本旅行

場所はすごく悩んだけど車で行ける距離の温泉に行くことにした

彼はただでさえ大きくて目立つのでレンタカーを借りた

彼に荷造りが終わったら部屋に来てほしいとメッセージを入れると

到底終わりそうにない荷物の山の写真が送られてきた

シャワーを浴びてこの間買っておいたビールを開ける

『いただきます。…ぷはぁ…これだ。』

なんてまたおっさんくさい感じになってしまったが仕方ない

お風呂上がりのビールと柿の種は幸せそのものだから

今日着ていた服をしまおうとするとポケットから何かが落ちた

『あ、これ…』

西島さんからもらったUSB

私はノートパソコンにそれを差し込みファイルを開こうとクリックしようとした時

インターフォンがなった

「やっと終わったよー！」

『お疲れ様。』

「旅行の準備はばっちりだったんだけどなぁ…」

『ちゃんと終わったの？』

「うん。大丈夫。」

『みんなにバレてんじゃん。』

「いや…まさかみんな気づいてるとは…」

『ほんとメンバーだったからよかったけどさぁ。気を付けてよ。』

「まぁこれでメンバー公認になったわけだしー」

『まったく。』

「あれ？仕事？」

彼はテーブルに置いてあったノートパソコンを指さす

『ううん。西島さんからのプレゼント。』

「え？ヒョンから？俺聞いてないんだけど！」

『今日もらったんだもん。』

「何もらったの？」

『USBメモリー』

「何がはいってるんだろうね。」

『一人もしくは大切な人と一緒に見てって。』

「それって俺？」

『さぁどうだか。』

「俺でしょ？俺、俺。」

『とりあえず見てみよう。』

ファイルを開くとそこにはチャニョルと私が二人で楽しそうに笑っていた

「おぉ…」

『これ…』

チャニョルと一緒に居る私はこんなにも幸せそうな顔をしていたんだ。

これがカイ君が言っていた顔なんだ…

メンバーと一緒に雑談している写真や集合写真

そしてチャニョルを舞台袖で見ている後ろ姿とか

このツアーでの思い出がすべて詰まっていた