年下男の育て方2 (ページ21)

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セーブできない心ページ21

部屋に戻りシャワーを浴びる

頭乾かすの嫌いなんだよな…

タオルでふきながらテレビをつけると懐かしい母国語

毎日韓国語を話し毎日韓国語を聞いてきたけど

日本語はやっぱり私の体に合ってるんだな

もう寝る準備はできた

やっとの思いで乾かした髪をお団子にして

乾燥していた顔にパックもした

もう遅い時間

チャニョルほんとに来るのかな…

カーテンを開けると見える夜景

『綺麗…』

窓辺に座って外を見ていると部屋のチャイムが鳴った

スコープを除くとチャニョルが立っていた

急いで鍵を開けると力強く開くドア

そして私の腕を掴んで部屋の中へ

え…怒ってる？

私は何が何だかわからなくてただされるがまま

そしてチャニョルはベッドに私を押し倒した

『ちょっと待って！何？何があったの？』

彼は私の言葉を無視して両手を拘束する

そして怒りに満ちた顔で私を見下ろす

『チャニョル…』

「どういうこと？」

『な、何が？』

「カイに告白されたってどういうこと？」

『あ…』

嫉妬と怒りで充血した目

眉間に皺が寄っている

普段見たことのない彼を

私は初めて怖いと思った

「どういうこと？って聞いてるんだけど。」

『それは…』

「なんで言わないの？」

『言う必要ないと思って…』

「どうして？」

『…ちゃんと断ったし…』

「それに浴衣姿で誘ったり…」

『してないよ！してない！

たまたま会っただけだってば！』

「許さない。」

彼はそういって私の唇に噛みつく

俺のだと主張するように

体中に痕を残す

強く握られた腕にも赤い痕

背中には爪の痕もついた

嫉妬に狂った彼はただの獣

何のセーブも効かない

いざという時、私の上で見下ろすその目は

寂しさと、悲しさに揺れていた

私は彼の頬に手を伸ばし引き寄せキスをする

そのまま首に触れ鎖骨に触れ胸に触れ

彼の見えないそこに痕を残す

明日からの仕事に響かないように

二人だけの秘密の場所に

そして私はそのまま彼の上に乗る

「ごめん。」

そう言って私の体に着いた痕を指でなぞる

『私が好きなのはチャニョルだから。

もう不安な思いはさせない。

ごめんね。』

そういって体を沈める

甘い吐息を吐く彼の手に自分の手を重ねれば

強く握られる

「俺の事…っ…好き？」

『こんな時に…卑怯だよ…』

「聞きたい…言って…」

『好きに決まってるじゃん…』

私たちは深く深く落ちて行った