年下男の育て方2 (ページ17)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:942,971 hit

モテモテ？ページ17

「Aちゃん！」

バンから荷物を降ろし控室へ向かう途中楽屋からチャニョルが出てきた

久しぶりに見るチャニョルは相変わらず大型犬のよう

尻尾をぶんぶん振って走ってくる

『うわっ！』

私の持ってる荷物なんてお構いなしにハグをしてきた

「みんなが居るけど…ハグしてやった。約束だったでしょ？」

そう耳元でささやくから

持ってる荷物で叩く

「痛い痛い！」

『おはようございます。チャニョル君。』

「おはようAヌナ。」

久しぶりのハグが嬉しくて

本当は離したくなかったんだけどね

西島「Aモテモテだな。」

「え？」

西島「さっきまでカイがべったりだったからな。」

「そうなの？」

『誤解です！西島さんも余計な事言わないで下さいよ！』

西島「すみませーん。」

「本当にべったりだったの？」

『違うってば。はい、荷物持って。これお土産。』

「ありがとう！楽屋行こう楽屋！」

楽屋に入るとみんながこちらにやってきた

LU「ヌナも温泉行ってたの？」

『そうだよ。』

LU「俺も行きたかったなぁ。」

『ルハン君潔癖じゃないですか。温泉とか大丈夫なの？』

LU「綺麗なところなら。しうちゃん日本寄ってから帰る？」

XI「それもいいな。」

SE「ヌナお土産開けてもいい？」

『どうぞー』

SE「え…これ…何？」

TA「なんか…忍者が持ってそう。」

『カイ君からセフン君へのお土産。提灯です。』

SE「いらないんだけど。」

『やっぱり。』

お土産にたかってる彼らを横目に私はカメラの準備をする

今日は日本で初めてのリハーサル

本番と同じ会場でセットも組んでリハーサルが行われる

私はカメラを回しながら日本人スタッフと彼らのパイプ役をすることになっていた

簡単な通訳というか…

リハーサルの最中舞台袖にいると

自分のリハーサルを終えたチャニョルがやってきた

「ちょっといい？」

チャニョルは私の手を引いて物陰に移動する

袖はもともと暗いから私は持っていたペンライトで足元を照らす

彼は立ち止まるとあたりを見回し私の背中に腕を回す

『ばっ…ばれるってば！』

「平気。平気。」

『もー』

「Aちゃんだ…やっと会えた…」

『久しぶりだね。』

「うん。あ、俺汗だくだった。」

『知ってる。』

「ごめん。でも離したくない。」

『うん。』

彼の熱のある体で抱きしめられて

会えなかった時間を埋めた