年下男の育て方2 (ページ1)

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おいしそうページ1

ちょっと飲みすぎたかも…

久しぶりに足にきてしまった

私としたことが…

パウダールームで鏡を覗けば

少し目元が黒くなっていた

化粧を直し少し赤くなった自分を鏡で見る

胸元に光るネックレス

小指に光る指輪

そして

ワンピースを少しずらすと見える赤い痣

ふと顔を上げると私は鏡の中で微笑んでいた

『だらしない顔。』

とりあえず酔いを醒まさないとな…とパウダールームから出ると

『チャニョル。』

トイレの前の廊下に彼が立っていた

「Aちゃん大丈夫？」

『ん。大丈夫。心配して来てくれたの？』

「うん。顔赤いよ。」

彼の手が私の顔を包む

『チャニョルの手つめたーい。んふふ』

「やっぱり酔ってる！こんな可愛いのみんなに見せたくないよ。」

『何いってんのもー。うわっ！』

やっぱり私酔っぱらってるんだな

彼の腕を叩こうとしたらバランスを崩して転びそうになる

その体を彼の長い腕で抱きとめてくれた

「もー飲みすぎだよ。」

私の髪を撫で少し怒った顔をする。

『みんなの前では平気なんだけどね。

チャニョル見たら安心しちゃった。』

彼の胸におでこを寄せた

「そんな可愛い事言うとここで襲うよ。」

『今ならいいよー』

「この酔っぱらいが。」

『もう大丈夫です！』

体を離して彼の肩を叩く

「痛い痛い。」

DO「お二人さん。」

『あーギョンス君。』

DO「こんな所でイチャイチャしないでよ。」

「してないよ！これからする所！」

DO「するな。メンバーにバレたらどうするんだよ。」

『ごめんなさい。』

DO「ヌナ大丈夫？」

『だいじょうぶ。』

DO「酔っぱらってる人は大体大丈夫って言うんだよ。」

『…』

DO「何？」

『ギョンス君って…おいしそうだよね。』

「は？」

DO「え？」

『いや、忘れて。私やっぱり酔ってるわ。』

「と、とりあえずギョンスは食えないから。てか食っちゃダメだから。」

DO「ヌナ。」

『ん？』

DO「食べてみる？」

「ヤー！ギョンス！」

3人で笑いながら席に戻るとみんなが心配そうにこちらを見る

SH「ヌナ平気？」

『大丈夫だよ。』

CR「気分悪いのか？」

『そんな事ないよ。化粧直ししてきたの。』

私はその時まったく気づいていなかった

私とチャニョルの関係に気づいた人がいたなんて

席に戻るとカイ君が水を渡してくれる

KI「ん。」

『ありがと。カイ君。』

KI「…」

私を見下ろすカイ君の顔が

とても寂しそうな目をしていた