年下男の育て方 (ページ46)

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歌のプレゼントは卑怯ですページ46

最初に座っていた席順なんてもう無いにも等しい

私の隣に座っているのはチャニョル

「やっと隣座れた。」

と肩をポンと叩かれる

「結構飲んでる？顔が少し赤いよ。」

『いつもより。だってシウミン君進めるのうまいから。』

XI「ん？俺がなんだって？」

結構飲んだのに飄々とした顔をしたシウミン君

強い人と飲み比べをしたのが悪かった。

「ヒョンヌナに飲ませすぎー！」

XI「そんな飲んだっけ？」

LU「シウちゃんは強いからねぇ。」

XI「ヌナ平気？」

『この位なら大丈夫だよ。』

「ほどほどにね。」

『ん。』

CE「歌おー！」

BK「歌おう歌おう！」

チェン君とベッキョン君がお店のどこからかカラオケの機械を持ってきた。

『プロもカラオケで歌うんだね。』

LY「え？普通じゃない？」

CE「ルハニヒョンとギョンスも！」

BK「12月の奇跡歌おう！」

LU「ヌナの為に歌ってあげるね！」

DO「失恋の歌だけどね。」

BK「やー！ギョンス！」

4人の声はやっぱり感動的でポロポロと涙があふれてくる

胸が締め付けられそうな歌詞とメロディーがその声に乗り私の涙腺を壊す

終わった頃には鼻まで赤くなってしまっていたようだった

LY「ヌナ泣いてるよ。大丈夫？」

TA「ヌナどうしたの？」

KR「大丈夫か？」

驚いて私の顔を覗き込むカイ君

KI「え？号泣じゃん！」

「おわっ！ヌナ大丈夫？」

チャニョルは頬に伝う涙を指でぬぐう

『すごい感動した…ありがとう。』

BK「そう言ってもらえると歌ってよかったよ。」

CE「うん。すげぇ嬉しい。」

『あぁ…幸せ。』

LU「ほんと？」

『うん。』

ギョンス君もこちらを見て微笑んでいた

『化粧取れた？』

「ん？平気だよ。」

『一応トイレ行ってくるね。』

やっぱり少し酔っているようで足元がふらつく

カイ君の座っていた椅子をよけようとした時バランスを崩してしまった

KI「ヌナ平気？酔ってるでしょ。」

手を取って支えてくれる

『ちょっとね。』

「あれ？ヌナこんな指輪…」

『ん？』

なかなか離されない手

『カイ君？』

KI「あーごめんごめん。気を付けて。」

『ん。』

カイ君の視線が左手の小指を捉えていたとは

その時の私は全く気付いていなかった。