年下男の育て方 (ページ32)

今日:21 hit、昨日:12 hit、合計:1,171,394 hit

雰囲気破壊王ページ32

事務仕事を会社で終え今日は夜からダンスレッスン

今日から彼らの様子を撮影する

途中コンビニで大量の飲み物を買い込み事務所へ

レッスン室を除くと真剣に踊ってるEXO

もちろん目が行くのはチャニョル

真剣に踊る姿はかっこよくて

いつもとは別人

しばらくするとドアが開きマネージャーさんに“どうぞ。”と言われ中に入る

『お疲れ様です。』

「あ！ヌナー!」

『はい。差し入れ。のど乾いたでしょ？』

西島「これみんなで飲んで。」

「お！こんないっぱい！ありがとうございます。西島さんとヌナから飲み物の差し入れだぞ！」

チャニョルの周りにわらわらと集まりあっという間になくなる飲み物

TA「ヌナ見てここ！」

目の前に差し出されたタオ君のひじ

そこにはかわいいパンダさんの絆創膏

『あら？怪我したの？』

TA「そう。朝クローゼットにぶつけて血が出たの。」

『もう大丈夫？』

TA「隊長がパンダさんの絆創膏貼ってくれたから治ったよ。」

えっと。

この子は幼稚園児だったかな？

私より相当背は高い

見た目は黒豹中身は黒猫

『あ、会社から電話だ。』

レッスン室を出てベンダーコーナーのベンチに向かう

しばらく電話をしていると隣に誰かが座ったので顔を上げると

チャニョルが水を飲んでいた

私の視線に気づいてニコっと笑うと私の膝に手を置く

電話中だし、こんな所を誰かに見られたら大変

彼の手を叩いて睨みつける

それでも彼は嬉しそうに笑って私の手を握る

『チャニョル！』

「あ、電話終わった？」

『何してんのよ。』

「何って水飲んでる。」

『じゃなくて。これ。』

繋がれてる手を指さすと

ちょっと悲しそうな顔

「離したいの？」

『言わせる？』

「聞きたい。離したいの？」

『離したい。』

「はいはい。恥ずかしいね恥ずかしいんだね。」

『離せバカ。』

「ちゃんと逆の意味だって分かってるから。」

『もう。そろそろ休憩終わっちゃうよ。』

「そうだね。」

『こんな所にいていいの？』

「隣にいちゃダメ？」

『だってレッスンでしょ？』

「んー。」

私の髪を撫でて立ち上がると離される手

まだ傍にいてよ。離さないでよ。

なんて事は言えない

「先行くね。」

後ろを向いた彼のTシャツを引っ張る

「ん？」

『真剣に踊ってるチャニョルかっこよかったよ。』

「誰よりも？」

『もちろん。誰よりも。』

「うわぁ今すげぇちゅーしたい。」

『雰囲気ぶち壊しだバカ。』