年下男の育て方 (ページ4)

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吸い込まれるチャーハン《The Past Day》ページ4

ライブが終わって近くのバーを貸し切って打ち上げ

ここは私もジウに進められてよく通ている憩いの場所

マスターともお友達だし、仕事が終わるのが遅くて自炊したくない時は必ずここに来ていた。

バンドのメンバーと音楽談義をしたり下世話な話に大笑いしたり

仕事しかない私にはたまにあるバンド活動が唯一の癒しだった

JI「チャニョルー氷持ってきてー！」

そうジウが声をかける先にはチャニョル君

ジウが打ち上げに彼を呼んだみたいで…

大きい体はせわしなく動いている

『気が利く子なんだね。』

JI「かわいいだろ？チャニョル。」

『ん。』

彼の行動が気になって気づいたら目で追っていた

愛嬌を振りまき、空いたグラスやお皿を片付けオーダーを取ったりと忙しそうだった

何か食べたかな？私はカウンターに移動してマスターにチャーハンをオーダーした

『チャニョル君！』

「あ、はい！何か飲み物ですか？」

そう言って駆けつけてくれた彼

『違う違うここ座って。』

なんだか驚いた顔をしてカウンターに座った

「はい。おまたせ。Aちゃんからだよ。」

「え？」

『さっきから動きっぱなしでしょ？食べな。』

彼は大きな目をさらに大きくして“ありがとうございます”と頭を下げた

ガツガツと豪快に食べる彼、見てるこっちも気持ちがいい

『おいしい？』

そう聞くと口をモグモグさせながら親指を立ててこちらを見る

マスターも嬉しそうに微笑んでた

山盛りあったチャーハンはあっという間になくなる

『早っ』

「すごい美味しかったです！ありがとうございました！」

『チャーハンが吸い込まれていった…』

「レッスン終わってすぐ来たので実はすごいお腹空いてたんです。」

『ちゃんと食べればよかったのに。』

「なんか…体が動いちゃって。」

彼はそう言って顔を掻いた