年下男の育て方 (ページ23)

今日:15 hit、昨日:12 hit、合計:1,171,388 hit

気にするタイプ？ページ23

『カイさん…あ、これ、すみません。』

私にかかっていたジャケットを渡す

あ…この香り

カイさんの香水だったんだ…

「まだいいよ。寒いでしょ？」

『大丈夫です……やっぱり寒いです。』

「ヌナ面白いね。」

第一印象のクールな感じとは違い、笑うととても幼く見えた

「ん？」

『カイさん笑うと可愛いんですね。』

「え？」

『あ、ごめんなさい。あたし酔ってるのかな。』

「ちょっと口説かないでよ！」

『そんなつもりじゃ…寒いから中入りましょうか。』

「ヌナがいいならもう少しここに居たいかな。」

『寒いです。』

「遠回しのお断りですか？」

『いや…酔いが冷めてきたようなのでとりあえずコーヒーでも取に行ってきます。

カイさんもコーヒー飲みますか？』

「うん。」

『ジャケットありがとうございました。』

カイさんにジャケットを返し、私はクロークからコートとストールを取ってきた

コーヒーを二つ持って戻ると

寒そうに肩を震わせていた

『すみません。冷えちゃいましたよね？』

「あ、コートにストールとかずるい！」

『寒すぎたので持ってきました。』

「あー寒い。」

『これ使ってください。』

カイさんにストールを手渡すと

私にくっ付くように座り直し自分と私の足にストールをかけた

『あ、私は大丈夫ですから…』

「こうすればお互い寒くないでしょ？」

『ありがとうございます。』

「この季節あまり外に出るもんじゃないね。」

『確かに。私はコート着てるのでましですけど。』

「もー寒い寒い。」

『だから中入りましょうって言ったじゃないですか。』

「ヌナのバカ。」

『年上に向かってなんて事を。』

「敬語使わなくていい？ヌナも使わなくていいし。」

『カイさんは現に使ってないじゃないですか。』

「そういうの気にするタイプ？」

『そう見えますか？』

「まったく。」

『失礼な。』

「あ、携帯鳴ってる…」

カイさんはポケットから取り出すとちょっとめんどくさそうに“テミンだ”と呟いた

「今？Aヌナとバルコニーにいるけど？

え、いいよ来なくて。」

「ジョンイナ！」

テミン君の声に振り向くと嬉しそうにこちらにやってきた

「ちょっと！二人でコーヒーとかずるい！」

『主役がいなくなっちゃダメでしょ？』

「ヌナもジョンイナなんて相手してたら彼氏に怒られるよ。」

隣に座っているカイさんが眉間に皺を寄せてこちらを見ていた