年下男の育て方 (ページ13)

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噛み癖ページ13

…A…

『…っ』

「Aちゃん。」

『ん…』

「こんなところで寝たら風邪ひくよ。」

『寝てた…？』

「うん。なんか楽しそうだったよ。夢見てたの？」

『付き合った当時の夢。』

「付き合った当時？」

『うん。チャニョルがまた紳士的だったころ。』

「えー今でも十分紳士じゃん。」

『あの頃は一生懸命で純粋で頼りがいがあったんだけどなぁ。』

隣を見ると頬をふくらましてる私の彼

「今の俺嫌い？」

『そんな事言ってないじゃん。』

「あの時はほんと必死だったんだってば。デビューも決まったばっかりだったし…

どうしてもAちゃんと付き合いたくてさ。ジウヒョンを一瞬嫌いになったもん。」

『え？ジウを？』

「だって俺の知らないAちゃんを知ってるから。」

チャニョルは私の体を引き寄せ腕の中に閉じ込める

「まぁ1年前よりも今の方がもっと好きだけどね。」

髪にキスをして首元に顔をうずめる

私を後ろから抱きしめる手を取って

その腕から抜け出す

体勢を変え私は彼の膝に跨った

「どうしたの？」

『なんかくっつきたくなったの。』

広い胸に顔をくっつけ抱き着く

彼の腕は私の腰に添えられる

『もうカムバックでしょ？』

「うん。」

『明日からしばらく会えないね。』

「ごめん。」

『寂しいよチャニョル。』

「ん。俺も。」

『あたしもメンバーに入れてよ。』

「あは。それなら一緒にいられるね。」

『カイ君にダンス教えてもらおうかな。』

「ダメ！絶対ダメ。」

『なんでよ。』

「カイAちゃんの事絶対好きになる。」

『なんでそうなるのよ。』

「とにかくダメ。」

抱きしめる力が強くなる

私もぐりぐりと顔を押し付ける

あぁ…離れたくない

『ねぇ。』

「ん？」

『しばらく会えないからさ…』

「何？」

『ここに…痕つけて。』

私は洋服を引っ張って鎖骨を指さす

彼の目が変わるのがわかる

私の腰を撫でる手がいやらしい

「消えないようにしないと。」

妖艶に笑って膝に跨る私を見上げる

『でも、ここじゃ嫌。』

「俺も。」

私の体を容易に抱き上げ向かうベッドルーム

ゆっくり降ろされて組み敷かれる

彼の首に腕を回して私から引き寄せてキスをする

「俺が居ない間ほかの男が寄り付かないようにしないとね。」

そういって私の鎖骨に噛みついた

まさか噛み癖まであるとは

これからしつけが大変だわ