年下男の育て方 (ページ2)

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久しぶりのステージ《The Past Day》ページ2

某音楽レーベルに勤めて3年目の冬にその辞令が出た

“海外事業部韓国支社へ出向を命じる”

大学時代第二外国語として韓国語を勉強していたけど…

不安を抱えながら渡韓

最初の一年は語学学校へ通いなんとか生活していた。

幸い韓国に友人がいたので孤独になることは無かった。

学生時代一緒にバンドを組んでいたジウ

彼は私の心の支えだった

そんなジウからライブに誘われたのは1か月前

「今度うちのライブハウスの20周年イベントがあるから出てよ。」

『サポート？』

「いや、うちのバンドで歌ってよ。」

渡韓してから時々ジウに頼まれてサポートとしてステージには上がってたけど…

『人前で歌うとか大丈夫かな…学生ぶりだよ？』

「いいじゃん。身内ばっかだから。な？」

『わかった。頑張る。』

「お、じゃぁ曲決めたら教えて！」

ライブ当日はかなり緊張したけど

久しぶりに立つステージに鳥肌がたった

ジウが経営を任されているライブハウスは

そこまで大きくないけどそこそこ有名で

今テレビで活躍してる人も使っていたちょっとした聖地

ライブが終わって客席に降りると色んなバンドの人と言葉を交わす

そうだジウはどこだ…

辺りを見渡すとジウは背の高い人と話していた

『ジウ！』

JI「おー！A今日はありがとな。すげぇよかったよ。」

『こちらこそありがと。楽しかったぁ。』

JI「あ、紹介する。こいつは昔から可愛がってるチャニョル。で、こっちが…」

「Aさんですよね？」

良く見るとすごく整った顔ですらっとしたスタイル

『あれ…私の名前…』

「ライブの時に紹介されてたので覚えました！」

キラキラとまぶしい笑顔を向けられるとなんだか恥ずかしくなって目をそらしてしまった

JI「あ、こいつこう見えて人見知りだから。」

『こう見えてってどういう意味よ！』

JI「あ、チャニョルかっこいいだろー。こいつは今芸能事務所の練習生なんだよ。」

『だから整った顔してるんだ。背も高いし。』

「そ、そんな事ないです。」

JI「お前の歌に感動したんだって。」

『え？』

「すごくかっこよかったです！ぞくぞくしました！」

『あ、ありがとう。』

チャニョルとの出会い

第一印象は…

笑顔がまぶしい。そして背が高すぎて首が痛い