ママは誰のモノ？ ページ6
「ににー！チャニョリヒョンだぞー！」
「あ！たのりひょんちた！」
急いで玄関に向かうにに
本当に嬉しそう
『いらっしゃい。』
「ひょんいらっちゃい！」
「ににー！誕生日おめでとう！今日も可愛いな！」
「ひょんだっこ！だっこ！」
「はいはい。今日は誕生日だから肩車だ。」
ひゃーって大喜びのにに
チャニョルの肩に座って嬉しそうにしていた
「お、いらっしゃい。」
「おう。」
「ぱぱいらっちゃーい。」
「ににもいらっしゃい。」
『肩車されてんの？にに。よかったね。』
「うん！だっこちてるの。」
肩車されてるのはにになんだけどね
可愛いなぁうちの子
ににはいまだによーく寝る子
でも起きてくるとおしゃべりもするし
ベクに似たのか言葉数は多い方だった
「たのりひょんここ、ににのとなりちゅわるの。」
チャニョルが座るとににはそのおひざにちょこんと座る
それお隣りじゃないよ？
「お？ににここに座るの？」
「うん。ちゅわるー！」
『にに、それじゃチャニョルご飯食べられないでしょ？』
「ににひょんのおひじゃがいいのー。」
「大丈夫だよ。このまま食うから。」
「ににパパのとこおいで。」
「やだヒョンがいい。」
「ベクまだ嫌われてんの？」
「嫌われてねぇよ。ににはパパが好きだもんな！」
「うん！ににママがちゅき。」
「あはははやっぱり嫌われてんじゃねぇか。」
あーあパパご機嫌斜めになっちゃった
「いいもんパパにはママがいるもんねー！」
そういって私を引き寄せほっぺにポッポ
「あー！だめー！」
にには立ち上がり私とベクを引き離そうと必死
「ママはににのだよ！」
「パパのだよ！」
「だーめー！ににのー！」
『あーもー泣かさないでよ。』
わーんって声を上げながら泣くにに
胸に引き寄せ背中をトントン
「ににのー！ママはににのなのー！」
『ん、そうだね。ににのだよ。そんな事で泣かないの。
お兄ちゃんになったんでしょ？』
「だってパパがとったー。」
「ににごめん。ごめん。」
「ママはににのだからね！」
「ん、わかったわかった。」
「ママ…チキンあべる。」
『はいはい。』
私達のやり取りを見ながらチャニョルは目じりを下げていた
「なーんか幸せそうだな。」
「ふふふ、まぁね。」
「ママチキンおいちぃね。」
さっきまで大粒の涙を流していたにには
美味しそうにチキンを頬張っていた
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作者名：SHIN
| 作成日時：2015年10月1日 16時
