ベッキョン家がない。－パパVSにに－ (ページ43)

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ぽっぽしてくれたら起きるページ43

ホテルに着くと大きなベッド

窓の外には真っ青な海とダイヤモンドヘッドが良く見える部屋だった

ジンギ君からの差し入れでウェルカムシャンパンと

ににの為にジュースと沢山のお菓子や果物が置いてあった

「ジンギスカンなかなかやるな…」

『ふふふ、いい人でしょ？』

「まぁ少しは認めてやるか。」

『エラそうに。』

「パパ！ににおちょといく！」

「ん？もう出るの？パパ眠いんだけど…」

『パパ飛行機で映画ばっかりみてたから眠いんだって。』

「パパおちて！おちょといこ？」

ベッドでへばっているベクの上にににが乗って

パパの肩をグラグラ揺らす

『ベク、寝てる？』

「んー」

『ねぇ…ベクー。』

「んーちゅーしてくれたら起きる。」

そう言うとににがパパのほっぺにちゅっ

「ふふふ。」

「パパおちた？」

「んーだってママがしてくれないから…」

「ママ！パパにぽっぽちて！はやく！はやく！

ににおでかけのよういちゅる！」

ににがベッドから離れたのを見届けて

ベクの口にちゅっとすると

ベクはにやにやして私を引き寄せる

『ちょっと！ちゅーしたんだから起きて。』

「んーもっと。」

『ににが居るでしょうが。』

「大丈夫だよほら！今一生懸命リュックにXOレンジャー詰めてるから。」

そう言って私の後頭部をぐっと引き寄せ

唇を食むように何度もキスをする

んっ…んんっ…

離れようとしても足がしっかりと私の体に絡まり

後頭部を手でホールドされてるから身動きが取れない

次第にキスが深まり舌が中に入ってきた

『ベクっ…』

「ん…？」

『んっ…もうおしまいっ…』

「もうちょっと…っ…」

するとツンツンと洋服を引っ張られているような気が…

唇を離し振り返ると

「ママぽっぽおちまいね？おちょといこ？」

『あ、うん！お、お外行こうか！』

「お外…お外行こうなーあははー。」

『バカベク！ににが苦笑いしてるよ。』

「つい興奮して…」

そんな我が家の旅行

今日明日はフリーなのでホノルルの街を満喫する

明日は一日海とプール

にに初めての海だけど…大丈夫かな？

大きなおもちゃ屋さんではににの目がキラキラ

そしてこの人も…

「ヌナ、このフィギュア…」

『ダメ。』

「ねぇ！一つだけでいいから！」

『一つだけってその籠の中身はなによ！』

「フィ…ギュア？」

『全部置いてきなさい。』

「えー！ヌナのそれは？」

『買う。』

ママはアンティークバービー買うんだー

ふふふ