ベッキョン家がない。－パパVSにに－ (ページ31)

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弟の提案ページ31

「いいよ？俺が預かるし。」

チャニョルが家に遊びに来たある日の事

気を利かせたチャニョルが私たちに映画の券をくれた

『いや…でも本当にいいの？』

「たまには二人でデートしてきたら？」

「にに、パパとママお出かけして来てもいい？」

「うん！たのりひょんとあちょぶ！」

『本当に大丈夫？』

「うん。」

「パパとママ居ないんだぞ？」

「たのりひょんとあちょぶもん！」

『よりいいの？』

「いいよ。なんならギョンス呼んでもいいしな。」

「ぎょんちゅてんてーとあちょぶ！ひょん！てんてーくる？」

「あーダメだ。ギョンスくるとににが取られる！」

「ににてんてーとあちょびたい！」

「完全にギョンスに取られるな。」

「にに、チャニョリヒョンとギョンス先生どっちが好き？」

「ぎょんちゅてんてー。」

「はい、負けー！」

「チャニョリヒョンだよな？XOレンジャーのDVD買ってあげるからな？」

「ひょんちゅきー。」

「ほら、ににはヒョンが好きだよなぁ。」

チャニョルがぎゅーっと抱きしめると

ににもチャニョルにぎゅーっと抱き着く

まったく小悪魔だなぁ

チャニョルが帰ったあと

ににはママにべったり

お膝の上に乗って絵本を読んでいた

パパも隣に座って私の肩に頭を乗せると…

「あー！パパダメ！」

「なんでダメなんだよ！」

「さわっちゃダメなの！」

『ににどうしてダメなの？』

「だってににのだもん。」

「ママはににのだけじゃないだぞ！」

パパが負けじと腕を絡め頭をよせると

「あー！やめてよパパー！」

ほら、小競り合いが始まった

グイグイとパパの頭を押すにに

一向にどこうとしないパパ

あの…やめてもらえますか？

「ににのー！ダメなのー！」

『ベク、もうにに泣くからやめな。』

「ママはパパのだもんね！」

「ににのだもん！」

にには私にぎゅーっと抱き着き

パパをブロック

『ベク、ににもう眠いんだからこれ以上刺激しないで。』

「だって…」

『子供に張り合ってどうすんのよ。』

さっきまで大騒ぎしていたのに

私の胸に顔を寄せてうとうと

「幸せそうだな…ママの胸で俺も寝たい！」

『同じような事しょっちゅうしてるくせに。』

「まぁ俺は眠るより触る専門ですから。」

『そんなドヤ顔されましても…』

「ふふふふ。」

『ににベッドに置いてくる。』

「俺のターンくる？」

『残念ながらママはお風呂です。』

「一緒に入るしか！」

『おひとりでどうぞ。』

「えー！！！」