ベッキョン家がない。－パパVSにに－ (ページ27)

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風邪…？ページ27

今日は体がだるくて寒気がする

風邪かなぁ

最近ににも風邪気味だったし

もらってしまったかしら

夜になり節々まで痛くなってきてしまった

夕飯の支度を早めに終え

ソファーに横になった

「ママ？」

『ちょっとママねんねするからにに一人で遊んでいられる？』

「うん！ににテレビ見る！」

『偉いね。パパ帰ってきたら教えてくれる？』

ブランケットを掛けそのまま眠りにつく

暑いような寒いような

完全に熱があがってきているようだ

…ナ…ヌナ…

『ん…』

「大丈夫？顔真っ赤…うわっ熱あるじゃん！」

目を覚ますとスーツ姿のベク

『あ、おかえり…』

「どうした？風邪？」

『ん…そうかも。』

「熱計ったの？」

『まだ…』

「計らなくてもだいぶ高そうだな…ベッド行って？」

『あ、ご飯…』

「大丈夫なんとかするから。」

『もう作ってあるから冷蔵庫からサラダと…』

「わかった！わかったから寝て。」

二人に移すわけにいかないから

奥の部屋に布団を敷いて掛け布団に毛布を頭から被って

眠ることにした

「A…とりあえず熱計ろう。」

『ん…』

「あ、ににはそこから入ったらダメだぞ！」

「ママ…」

『ににごめんね。』

「ママいたいいたいなの？」

『ん、ちょっとお熱があるみたい。』

「にに、向こうでXOレンジャー見てて

パパすぐに行くから。」

「いやら。ここにいる。」

「にに。」

『ベクいいよ。ににそこで待っててくれる？』

「うん。」

体温計を見ると39℃を越えていた

さすがにそこまで熱が出ると体も言う事を聞かないようだ

「少し食べて解熱剤飲もう。」

『ん…ごめんねベク。』

「いいよ。よかった今日が金曜日で。

あ、でも俺おかゆとか作れない…」

『大丈夫自分で…』

「あー！ダメ！俺がなんとかする！」

悪戦苦闘してなんとか作ってくれたお粥を食べ

薬を飲むとベクは心配そうな顔で私の髪を撫でる

『どうしたの？』

「どうしたのって心配してんの。」

『大丈夫だって。』

「大丈夫じゃないよこんな熱出して。」

『ごめんね心配かけて。』

「ううん。Aが具合悪かったら心配になるのは当たり前でしょ？」

『そっか…ありがと。』

ベクの手が私の頬に触れる

冷たい手が気持ち良かった

ちゅっと音を立ててキスをするから

私は慌ててベクの体を離す

『ダメ！移る！』

「俺に移してよ。Aの辛そうな姿見る方が辛い…」

そんな顔しないで？

早く良くなるからね