ベッキョン家がない。－パパVSにに－ (ページ12)

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ご褒美は何がいい？ページ12

さっそくレッスンが始まったけど

にには人見知りをして椅子に座らず

私のお膝に座っていた

『にに、お椅子座ってみたら？』

ににはいやいやと私の隣から離れようとしない

まぁ今日は体験だしこのままでいいか

ちょっとににには早かったのかなぁ

音楽が流れだし子供たちが体を動かし始めた

『ほら、ににもダンスしてみて？

ママににのダンス見たいなぁ…』

そう言っても首を振って動こうとしない

すると

「にに！いっしょいこ？」

テムちゃんがににを迎えに来てくれた

『ほら、テムちゃんが一緒にダンスしよって。』

「ににーはやくー！」

にには私の顔をとテムちゃんの顔を交互に見て

重たい腰をあげテムちゃんに手を握られてみんなの輪の中に入っていた

中に入ってしまえばもう安心

楽しそうにみんなと一緒に踊ったり歌ったりしていた

「ジョンイン君頑張ったね。」

レッスンが終わるとギョンスが私たちの所にやってくる

「うん。」

『うん。じゃなくて先生にははい。でしょ？』

「はい。」

「楽しかったかな？」

ちょっとまだ恥ずかしいのか私の足にまとわりつきながらも

首を縦に振った

『ににと主人と相談して通うか決めるね。』

「うん、そうして。でもジョンイン君はリズム感がすごくいいね。」

『ほんとに？』

「うん。贔屓目に見てるわけじゃないけど、ここ最近見た子の中では一番いいよ。」

『ふふふやったねににー。』

「ににいちばん？」

「うん。だからまたみんなと一緒に踊ろうね。」

「うん！」

『よりとは連絡取ってるの？』

「いや、全然。なかなかタイミングが合わなくてね…」

『そっか。じゃぁ今度うち遊びにおいでよ。』

「え？」

『よりしょっちゅう遊びに来てるから。』

「そうなの？」

「ににたのりひょんちゅき！」

「そっか。チャニョリヒョンが好きなんだ。」

『よりもギョンスに会いたいと思うよ？』

「じゃぁ…遊びに行こうかな。」

『今日の体験申込書に連絡先書いてあるからあとで連絡して？』

「うんわかった。」

『じゃぁにに帰ろうか？先生にさようならして？』

手を前に組んでちょこんと頭を下げるにに

「はい、よくできました。じゃぁヌナあとで連絡するね。」

『はーい。』

帰ったら今日のににをパパに報告しないと

『にに楽しかった？お腹すいたでしょ。何食べたい？』

「チキンあべる。」

『え？チキン？』

ご褒美はお菓子よりチキンなににでした