ウチが好きな部員と、部員が好きなウチの狐話

帰ってこんくてええ ページ10

朝練終わりにウチは部員の人達より早めに着替えさせて貰った。



スキップしながら体育館に帰って

皆に『終わりました』と伝えようとしたその時



事件は起きた！

尾白「あんなん、いらんやろ。





一生帰ってくんな。」




冷たい声が体育館に響いた。




ぇ、ウチもう用済？


もう男バレには要らんの？



知らんうちに目に溜まった涙が溢れた



それにいちはやく気付いたのは



侑「！、何泣いてんねん!!

誰かに何か言われたんか？」



侑やった。_________



『っ、！』



北「何かあったんか」


北さんと侑のあったかい声が聴こえるけど


それどころじゃない



やっとの思いでこえを絞り出した。




『私、もう用済なんかなぁってっ、！』



治「！、何言ってん！」


『だって、アランさんさっき

あんなんいらんって、一生帰ってくんなって！』



尾白「！」



北「やっぱりか、


誤解されるようないいかたすんなって

言ったやろ」



尾白「ほなって！」



『？』

北「ちゃんとわかるように説明し」



尾白「あぁもぉー、スマンA！

帰ってくんなって言ったのも、いらんって言ったのも







_________テストのことや。」






『_________てすと？』





尾白「今日、テスト返ってくるんや。

２年もそうやろ？」




『そうやっけ？治』


治「そうやったかもしれん」



マジか。。。









良かった


安心してまた涙が出てきた





北「！泣くなや」



北さんが背中を摩ってくれた。


安心して恥ずかしくて



なんか、笑えてきた。



北さんは、相変わらずカッコエエし、


アランさんは、気まずそーに、はずかしそーにしとるし、



じゃぁ、嫌われてはないんかな？

ってひとまず安心した。



のもつかの間


侑「テ、テストやて？
そんなん忘れてたんに決まっとるやん。
赤点やったらどないしょ」



と震えた侑の声が体育館に響いた。



(テストなんか)かえってこんでええ





赤く目が腫れたAがクラスにはいると皆が心配した






(Aちゃんどないしたんやぁぁぁ)



桃木(A泣かしたんだれやごるぁぁぁ‼)


尾白「へぶしゅ!!つたぁ‼」

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