青 色 キ ャ ン バ ス 。【青】

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side黒









“ヤスがヒカリに会った。今店おる”









そんなLINEが入ってたのは18時過ぎのこと。




研究室で調べ物してた俺は全然気づかんかった。









今から行く









ヤスのことも心配やけど、Aの顔が頭に浮かんだ。







ヤスがヒカリに会ったてことは、Aもたぶん会ってるやんな…。









A、あんなんやしヒカリに何も言われてへんかったらいいねんけど。









正直、ガラス展にはあんまり行ってほしくなかった。






今回みたいなことが起こってほしくなかったから。





けど、課題なもんは仕方ないし。









ヤスはAと行かれへんねやったら、たぶん俺か誰か誘って行ったんやろな。









それくらい






ヤスは









ヒカリと”2人”で会いたくないねん。









「悪い、遅なった」








慌ててドアを開ける。







「遅いやんけー！」



「しゃーないやろ！仕事やってんから！」





ヒナの罵倒を軽く受け流す。









「ヨコちょ、おつかれ」



「おん」









思ってたより元気そうなヤスがおった。









今日は金曜にも関わらず、ヒナは今日は店やらんて言って



4人での晩酌が始まった。









「ヒカリ、他なんか言うてきたんか？」









すばるの質問に「ううん、それだけ」とヤスは答えた。









ヒカリと会った時の話を聞いた。









「柳瀬さんに悪いことしたなぁ」









ほら、やっぱり。









お前はこんな時でもAの心配。









すばるとヒナは





それがどういうことか分かってるんちゃうかな。









ヒナなんかニヤニヤしてるし。笑









俺はヤスには幸せになってほしい。





心からそう思う。

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