∞ ハ ウ ス 。【緑】

3 ページ3

「ねーちゃん！ビール！」



『はい！』



「こっちも！」



『はい！』









アイスから焼きそば、生ビール。


色んなものが揃ってる∞ハウス(ここ)はお昼過ぎは特に大忙し。









浮き輪、サーフボード、パラソルもレンタル可。



そっちは主に信ちゃんとヤスくんが担当してる。

今はヨコも一緒みたい。









「めっちゃいい胸してんなぁ」









はい、出た。

海の家バイトあるある。




あるあるなんか知らんけど。笑





酔っ払いのイケイケ三◯目風にーちゃんに絡まれる。






中は水着のビキニで上からTシャツ着てる。



休憩の時、そのまま海入れるし、暑いから。









こんなん仕方ない。

居酒屋のバイトでもよくあること。









「なぁ、この後俺らと遊ばん？」



『すいません。バイトあるんで…』



「ええやん、ちょっとくらい。休憩あるやろ？」









しつこいなぁ！！！


しかもそんなにかっこよくない、イキって頑張ってるヤツが！！！！








おーくらと錦戸の方が断然かっこいいから！！！！









「休憩何時から？」



「ちょっとくらい泳ごーや」









今すぐにでも逃げたい。


けど、ガッツリ手つかまれてるしお客さんやしどうすることもできへん。




店も忙しいし、優男のヤスくんはこっちおらんし。








誰か助けて…気づいて…。









「あの」








グイッと強引に引き離された手。









「彼女に手出すのやめてもらえます？」








何で。







いっつも、肝心なときおらへんくせに。


こういうときばっかり。









『おーくら…』









いいとこ取りってやつですか。









「何や、彼氏持ちかよ」



「おもんね〜」









王子様は遅れてやってくるてヤツですか？









『ありがと…』



「無防備すぎ」



『お客さんやから振り払えんくてさ』



「いつでも助けたるけど、ほんま手のかかるヤツや」









「にーちゃん！ちょっと！」



「はーい！今行きます！」









おーくらがさっき言ったセリフ。




何であんなこと言ったんって聞かれへんかった。









.









.









…何で？

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す